
同じ色であっても違う色を表示することがある
デジタル画像における色再現技術
ーデジタルカラーデータとCIE表色法の関係、カラーマネージメントの仕組みー
CIE表色法、RGBデータとCIE表色法との関係、カラーマッチング技術のポイントを解説する特別セミナー!!
- 講師
(株)富士フイルム 人材開発センター 主席アドミニストレーター DTPエキスパート 井上 裕夫先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
- テキスト
受講概要
必要な予備知識
パソコンの初歩的な知識があれば理解できるようにします。
受講後の修得知識
1)色 2)CIE表色法 3)CMS技術 4)各種色空間 5)デジタル機器の色再現領域
講師の言葉
非常に取り付きにくいテーマのきもを短時間で分かり易く紹介したいと考えています。 従来からの印刷分野はもちろん急激に発展してきているweb2.0においても、色を正確に管理することは、不可欠に なってきています。 デジタルカメラやスキャナからのデジタルカラー入力とそれを見るディスプレイ装置、編集、 そしてプリンタなどへの出力がさまざまな場面で行われます。 データがデジタルになったことは、基準となる現物の色はなく、色の管理が正しく行われないと全く違った色で 無駄な議論をするおそれがあります。 例えば、画像編集ソフトフォトショップのカラー設定をきちんとしている人は、どのくらいいるのでしょうか? この設定が違うだけでも、同じデータであっても違う色を表示することになります。 CIE表色法は、カラーマネージメント技術の根幹であり不可欠ですが、理解するには、かなりの時間と努力が 必要です。 ここでは、細かな計算や議論ではなく、その考え方の根本をざっくりとAHA感覚で理解していただきます。 次にデジカメなどのRGBデータの意味とCIE表色法の関係を把握します。 以上を理解した上で、ようやく現在主流になっているColorSync ICCprofileによるカラーマッチング技術の 仕組みが実感的に理解いただけると思います。
プログラム
1.色とは
1)色の知覚 2)光源色と物体色 3)照明光源
2.表色方法
1)表色法の種類
3.CIE表色法の考え方(心理物理レベル)
1)XYZ表色法 2)各種CIE表色法の関係、その長所短所
4.物理レベルの表色法
1)印刷用CMYKデータ JapanColor 2)デジタルデバイス用RGBデータの意味 3)sRGBとadobeRGB その意義
5.色の測定方法
1)色彩計 2)分光測色計 3)分光方法
6.カラーマッチング方法
1)キャリブレーションの考え方 2)ColorSyncの仕組み 3)ICCプロファイルとは 4)入力プロファイル 5)ディスプレイプロファイル 6)出力プロファイル
7.最近の色再現技術のトピック(簡単な紹介)
1)NaturalVision 2)広色域ディスプレイ 3)ディスプレイとハードコピー照明条件 (印刷学会標準化委員会第2分科会の最近の成果)
講師紹介
略歴: 1973年 東京工業大学 工学部 修士卒業 富士写真フイルム㈱入社 PS版開発研究 シンガポール駐在 オセアニア、東南アジア、南アジアの技術サポート 東京本社にてデジタルプルーフの開発 2003年 ㈱富士フイルム人材開発センター 所属学会:日本印刷学会 活動:標準化委員会 第2分科会メンバーとして活動