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新商品の開発や生産プロセスの設計、トラブル対策に役立てるための

ケーススタディ別に見る界面活性剤の選定・実用法
~エマルション・泡の調製法から物性評価まで~

界面活性剤の特性、物性を予想する指標、エマルションの安定化の注意点などを解説する特別セミナー!!

講師

山形大学大学院 理工学研究科 物質化学工学分野 准教授 工学博士 野々村 美宗先生
元花王株式会社 主任研究員

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
テキスト

受講概要

必要な予備知識

特になし

修得知識

 1)界面活性剤に関する基礎知識
 2)安定な泡・エマルションの作り方
 3)油を多量に可溶化するには?

講師の言葉

   界面活性剤は、食品、化粧品から電子材料まで、さまざまな商品に使用されています。この20年の間に、
つぎつぎに新しい界面活性剤が開発・上市されました。いまや、「界面化学のプロ」と呼ばれる人たちでさえ、
どの界面活性剤使うべきか迷うことが多いのではないでしょうか?このセミナーでは、界面活性剤を使いこなす
にはどうすればよいか、具体的な例についてケーススタディーします。
  まず、現在、産業界で使われている界面活性剤とその特性を、最新の情報を含めて紹介します。界面活性剤は
ものを洗ったり、泡やエマルションを安定化させるために、不可欠な材料です。また最近では、電子材料や
医用材料への応用が期待されるナノマテリアル開発の現場でも、重要なキーマテリアルとして注目されています。
つぎに、界面活性剤の物性を予想するために用いられているさまざまな指標を紹介します。これらの指標を
使いこなすことによって、界面活性剤を添加した時にどのようなことが起こるかある程度予想できます。
最後に、エマルションを安定化するにはどうするか、可溶化量を高めるための工夫、さらにナノマテリアルを調製
するための注意点を具体的な例をあげて考察します。このセミナーを通して界面活性剤を扱うための基本的な
考え方を身につけ、新しい商品の開発や生産プロセスの設計、トラブル対策に役立ててください。

プログラム

1. 界面活性剤とは
1)界面活性剤の種類
2)界面活性剤の特性
3)界面活性剤の示す機能
2. 界面活性剤の応用
1)化粧品・医薬品への応用
2)食品への応用
3)洗浄料としての界面活性剤
3. 界面活性剤最新情報
1)どんな油も乳化する、フッ素系界面活性剤
2)必要な時だけ働く、刺激応答性界面活性剤
3)サーファクタントフリー乳化
4)粉も立派な乳化剤
4. 界面活性剤の特性を予想しよう
1)界面活性剤のふるまいを予想するための指標は?
2)HLBはどうやって計算するのか?
3)「パッキングパラメータ」「曲率弾性モデル」とは?
4)界面活性剤の構造と自己組織化構造~ミセル・液晶・エマルション~
5. 界面活性剤を使いこなす
1)可溶化量を増やすには?
2)安定な乳化物を作るには?
3)泡量・泡質をコントロールするには?
4)油脂の結晶化を界面活性剤を使って制御するには?
5)安定なベシクルの調製法
6)高分子・油剤・粉体が入ると何が起こる?
6. 界面活性剤の状態を分析しよう
1)界面活性剤の吸着状態の解析法
2)界面活性剤の自己組織化構造の解析法
3)界面活性剤の吸着速度と界面の固さ
4)界面活性剤を複数種添加すると何が起こるか?
7. まとめ

講師紹介

略歴:
1996年3月 慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程修了
1996年4月 花王株式会社入社
2004年4月 主任研究員
2007年5月 現職
所属学会:日本化学会、日本油化学会