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具体設計に入る前に危険な部品を見分け,対策を立てるための

Excelによる電子機器の熱計算・熱設計技術

設計初期段階で温度を予測し具体的設計前に対策を講じる方法を
                                  PC実習を通じて解説する特別セミナー!!

講師

沖電気工業株式会社 情報企画部担当部長  国峯 尚樹先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
テキスト

受講概要

持参品

ExcelのインストールされたCD-R読取装置付ノートPC
   (OSは問いません。EXCELは97以降であれば問題ありません。)

必要な予備知識

伝導、対流、放射のメカニズム程度は知っておいてほしい

受講後の修得知識

  1)熱設計の手順を理解する
  2)部品、基板、筐体の温度予測ができる
  3)熱設計の重要な定石を理解する

講師の言葉

  最近、熱問題に起因する製品のリコールが後を絶ちません。
  部品の小型化やプリント基板の高密度化、それに伴う高発熱密度化に加え開発期間の短縮がその背景に
あります。また、小型部品の表面実装や鉛フリー化も製品設計の難易度を上げています。今や具体設計に
入る前に、危険な部品を見分け、対策方針を立てておくことが不可欠です。
  電子機器の放熱は一見非常に複雑で難しく思えますが、実は単純な現象の組み合わせによって起こります。
この基礎的なメカニズムを理解し、これらを組み合わせて応用する技術を身につけることで、飛躍的に実務対応
能力を伸ばすことができます。
  また熱設計には一定のプロセス・手順があります。手を抜かずにきちんと実施することで確実に不具合の
発生を抑えることができます。
   本講では、EXCELの簡便なツールを使用して設計初期段階で温度を予測し、具体設計を行う前に対策を
講じる方法を中心に具体例をベースに演習します。

プログラム

1.熱設計の基礎 (熱設計の目的と目標)
 (1)熱設計の3つの失敗
 (2)温度を制限する要因
2.伝熱基礎と計算式
 (1)熱伝導
 (2)対流
  (3)熱放射
  (4)物質移動に伴う熱移動
3.電子機器の放熱経路と各種熱計算式
 (1)筐体の温度上昇計算式
  (2)部品の温度上昇計算式
4.温度マージン法による熱設計プロセス
 (1)温度マージン法
  (2)失敗しない熱設計手順
5.温度マージン法で使用するEXCEL熱設計プロセスナビゲータ
  (1)熱設計ナビ(ThermocalcV12)の機能
  (2)使用方法概説
6.自然空冷機器の熱計算演習
  (1)自然空冷機器内部温度の計算
  (2)自然空冷機器に実装した部品の熱計算
  (3)日射を受ける機器の内部温度上昇計算
  (4)自然空冷PCBの部品温度上昇
7.強制空冷機器の熱計算演習
  (1)強制空冷機器の通風口の適正化と最適ファン選定
  (2)強制空冷機器内の部品のジャンクション温度計算
8.部品・プリント基板・ユニットの熱計算演習
  (1)配線パターンを考慮した電子部品の温度上昇計算
  (2)部品に放熱プレートを付けた場合の温度計算
  (3)基板のスプレッドパターンとサーマルビアによる放熱効果予測
  (4)ハードディスク・モータの温度上昇計算
9.ヒートシンクの熱計算と熱設計のポイント
  (1)最適ヒートシンクの選定と設計手順
  (2)自然空冷ヒートシンクの最適化
  (3)強制空冷ヒートシンクの熱計算
  (4)複数部品を搭載したヒートシンクの温度分布計算
10.温度マージン法による熱設計プロセス

講師紹介

・熱設計シンポジウム企画委員会副委員長
・東北大学大学院インタネットスクール(ISTU)非常勤講師

 主な著書
・熱設計完全入門(日刊工業新聞社)
・電子機器の熱対策設計第2版(日刊工業新聞社)
・プリント配線技術読本(日刊工業新聞社)