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様々な使用環境下で部材の強度と信頼性を保証するための

自動車部材の強度・信頼性設計評価技術

自動車部材の強度・信頼性保証過程、強度・寿命設計方法、
                  部材の強度・信頼性評価方法について解説する特別セミナー!!

講師

文部科学省 科学技術政策研究所 特別研究員 工学博士 河本 洋先生
元トヨタ自動車(株) 車両技術本部第一材料技術部 主査

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
テキスト

受講概要

必要な予備知識

特になし

受講後の修得知識

構造材料の強度設計・評価技術
1)自動車部材の強度・信頼性保証過程
2)強度信頼性設計の基本
3)部材の強度・信頼性評価の基本

講師の言葉

  自動車の使用実績や経験に基づく課題を解析して,使用環境下における部材を構成する材料の挙動を解明する
ことは,将来に向けた新しい部材システムの機能の創成につながる.これらの研究開発において,基盤的役割を
果たしている技術の内に,様々な使用環境下での部材の強度に関する挙動を解明することである.自動車
システムの機能を高度に発揮させるには,様々な使用環境下においていかに部材を効果的に使用して,
それらのシステムの確固たる強度と信頼性を保証することが不可欠である.
   ここでは,自動車部材の強度・信頼性保証過程の全体像,部材強度に関する時系列的挙動に基づく強度
および寿命設計方法,部材の強度・信頼性評価方法について紹介する.強度・信頼性評価としては,損傷挙動に
対する強度設計,少数サンプルによる信頼性試験,加速試験を主として述べる.機械的性質に対してミクロ構造
敏感性を有する部材の強度・信頼性評価例として,セラミックス部品の強度設計と損傷挙動試験方法を紹介する.
さらに,現在注目を集めている植物由来プラスチックスに関して,耐熱性・耐衝撃性評価等について紹介する.
 最近,部材の強度設計・信頼性評価を厳格に実施したとは推察で出来ないような市場問題を起こし,
それらが社会的問題に発展している例が散見される.日本の「ものつくり」の代表例である自動車においては,
このようなことがあってはならないし,このような事例は安全で安心して使用できるシステムの思想に反する
ことである.自動車は常に人間によって操作されることを,自動車部材強度の研究開発に携わる技術者は
絶対に忘れてはいけない.

プログラム

1 自動車を取り巻く技術課題
1.1 環境技術課題
1.2 環境負荷低減材料システム
2 自動車部材の強度・信頼性保証過程
2.1 解析による強度・信頼性設計
2.2 試験による強度・信頼性設計
3 強度・信頼性設計の基本
3.1 部材強度の時系列的挙動
3.2 部材のストレスーストレングス・モデル
3.3 部材強度・寿命設計
4 部材開発と強度・信頼性評価
4.1 部材全般の強度評価
     (1) 損傷挙動に対する強度設計
     (2) 少数サンプルによる信頼性試験
     (3) 加速試験
4.2 ミクロ構造敏感部材の強度・信頼性評価
     (1) ミクロ構造における損傷挙動
     (2) セラミックス部品の強度設計
     (3) セラミックス部品の損傷挙動試験
4.3 植物由来プラスチックス部材の開発と評価
     (1) 開発の背景と狙い
     (2) 開発内容と材料特性評価
5 強度・信頼性設計評価技術における課題と期待

講師紹介

 1970年   トヨタ自動車(株)入社
縲鰀1991年   同社第2技術部、第5技術部、第12研究部勤務
  1992年   (財)ファインセラミックスセンター(出向)
  2003年   トヨタ自動車(株)第1材料技術部(復帰)
2006年縲鰀 文部科学省 科学技術政策研究所 特別研究員、客員研究協力官

名古屋大学大学院工学研究科非常勤講師(2003、2004年)
愛媛大学大学院機械工学専攻非常講師(2003年)
(財)ファインセラミックスセンター材料技術研究所客員研究員(2003~2005年)
名古屋工業大学客員教授(2003、2004年)
名城大学理工学部非常講師(2006、2007年)

日本機械学会、日本材料学会、日本材料強度学会 会員
日本材料学会理事(2001~2003年)
日本材料学会東海副支部長(2001年)、東海支部長(2002年)
SAE(米国自動車学会)論文賞受賞(1986年)
日本材料学会論文賞受賞(1990年)
信頼性・保全性国際シンポジウム推奨報文賞受賞(2001年)
日本機械学会フェロー(2006年)
ISO/TC206 WG40 “Fine Ceramics-Test Test Method for Thermal Shock Resistance of Porous Ceramics”, Project Leader  (2006年~)

研究・業務経歴
縲鰀1991年 「自動車用構造部材の強度設計及び評価」
「構造用セラミックス部材の破壊強度と信頼性評価」
1992年縲鰀 経済産業省,NEDO関連プロジェクトにおける研究開発
          「次世代ファインセラミックスの研究開発」
          「シナジーセラミックスの研究開発」
          「WE-NET超高温材料の開発」
          「超電導発電関連機器・材料技術の開発」
          「高効率発電用高温材料の信頼性向上に関する調査研究」
          「高温型燃料電池(MCFC,SOFC)発電技術開発」等々