
振動の実務に役立てるための
振動の正しい測定・分析方法と対応技術(初心者~実務者)
振動の測定分析のノウハウおよび対応技術について
実務に役立つよう解説する特別セミナー!!
- 講師
有限会社アイトップ 代表取締役 工学博士 小林 英男先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特に必要ありません。初心者にもわかりやすく解説します。
修得知識
振動の実務にすぐに役立つ知識が身につきます。 1)振動の基礎 2)測定分析の技術とノウハウ 3)振動と振動放射音の対応技術
講師の言葉
振動の正しい測定・分析方法については、高専や大学などでも教えていない。 よって、各人が自分の思い込みにより、測定・分析している場合が多々見受けられる。 特に、固有振動数(共振振動数)などの測定においては、この傾向が顕著である。 分析器の観点からは、FFTを技術的に正しく使いこなしていない場合が多い。 FFTは、その操作によりどのような分析をもしてしまうので、要注意分析器である。 例えば、各種時間窓(ウィンドウ)の使い方、アベレージングの回数の決め方など、少しでも使い方が適正でないと、 全く違う分析結果をだしてしまう。 本セミナーでは、上記について初心者にも解りやすく解説するだけでなく、振動問題、さらには振動放射音問題 にも技術的にどのように対処したらよいのかなどにつても解説する。 セミナーの最後では、動画による解説を併用しながら、実験モーダル解析と有限要素法による振動解析に ついてもその有効的な活用方法を解説する。
プログラム
1.振動の考え方
1-1 振動の三要素 1-2 振動のモデル化のしかた 1-3 自由振動と強制振動 (1)固有振動数は自由振動において現れる現象 (2)自由振動と強制振動では振動の内容が全く異なる 1-4 効果的な振動低減のための考え方 (1)減衰がキーワード (2)数次モードまでの対策で十分な場合が多い、他
2.自由度と振動モード
2-1 自由度とは(並進と回転) 2-2 振動モードのモードはファッションのモードと違うの? 2-3 コンピュータ出現前に考案された振動モードの考え方(集中定数系) 2-4 自由度の数だけ固有振動数がある、他
3.振動の微分と積分
3-1 加速度を積分すると速度や変位になるが、FFTなどの分析器では、 実際に積分計算や微分計算を行っているの? 3-2 位相って何? 同相とか逆相って何? 3-3 振動の評価量として、変位、速度、加速度のうちどれがいいの?、他
4.振動の基準値
4-1 振動をdBで表すのにISOとJISでは基準値が異なる。 会社により基準値が異なる場合もあるので要注意!、他
5.振動を表す運動方程式
5-1 静力学はゼロHzの力学、動力学はゼロHz以外の全ての周波数での力学 5-2 動力学を静力学に置きかえるダランベールの原理 5-3 運動方程式(2階線形微分方程式)の作り方、他
6.固有振動数、共振振動数、卓越周波数
6-1 各々の違いと判別のしかた、他
7.測定・分析の技術とノウハウ
7-1 振動加速度ピックアップの選定法 7-2 振動加速度ピックアップの固定法による測定可能周波数範囲の違い 7-3 振動加速度ピックアップの接触共振 7-4 高速フーリエ変換器(FFT)の正しい使用法のポイント (1)高速フーリエ変換器で何ができるの (2)アベレージング回数の決定のしかた (3)適切なウィンドウ(窓関数)の使用法
8.振動計測システム
8-1 計測システムについての考え方 8-2 具体的なシステムアップのしかた
9.振動と振動放射音の対応技術
10.最近の技術動向と実際例
10-1 実験モーダル解析(動画解説含む) 10-2 有限要素法による振動解析(動画解説含む)
講師紹介
(社)日本騒音制御工学会認定技師(第97号) (社)日本音響学会技術開発賞受賞 [略歴] 東京電機大学工学部卒業後、企業派遣で東京農工大学大学院特別研究員 (5年間、文部省認定)。大学在学中にカリフォルニア大学などにて英語研修。 大学卒業後、リオン㈱に入社し、騒音・振動の測定・分析・対策および海外 事業部でセールスエンジニアとして従事。 その後、㈱アマダに勤務し、工場で組立・製造・検査、海外事業部で 技術サービスおよび技術コンサルタント、システム事業部で板金加工自動化 ライン(FMS)の開発・設計、技術研究所でアマダ製品の低騒音・低振動化 および快適音化などの研究開発を行い大ヒット商品を世に送り出した。 その後、技術コンサルタントとして独立し、リオン㈱、㈱小野測器、 サイバーネットシステム㈱殿をはじめとして、150社以上の企業に技術指導 および技術コンサルティングを実施した。この間に先進国を中心に20ヶ国以上に 出張し、エンジニアとして英語で仕事をするだけでなく、通訳なども行ってきた。 [所属学会] (社)日本騒音制御工学会会員、各研究分科会にて研究メンバーを歴任。 (社)日本工業英語協会 以前は、(社)日本機械学会、(社)日本音響学会にも所属し、各種研究分科会にて 研究メンバーを歴任。