
ソフトウェア開発の前作業の1/3以上を費やしながら完全にバグを取り除くことが困難な
ソフトウェアテストの効率化とテスト手法
ソフトウェアのテスト計画・テスト手法・テスト実施における効率向上策を
事例に基づき解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社エス・キュー・シー 専務取締役 技術推進室長 石川 和則先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
ソフトウェアの設計、開発の経験もしくはソフトウェアテスト、ソフトウェア品質保証に携わった経験
修得知識
1)ソフトウェアテスト効率向上のための基本的な考え方 2)テストプロジェクトで起こりがちな効率低下の要因と対策方法 3)ソフトウェアテストの計画、設計の基礎知識と効率向上に向けた管理ポイント 4)ソフトウェアテスト実施時に収集すべき管理データの種類と活用方法 5)ソフトウェアテストに於ける各種管理図表と分析方法
講師の言葉
通常のソフトウェア開発では全作業の1/3以上がテストに費やされていますが、それでも完全にBUGを取り除く ことは困難です。 このような特性を持つソフトウェアテストの効率向上は、開発およびテストに携わる全員が共通の認識と正しい理解をした上で、そのプロジェクトに適した効率アップ対策を講じる必要がありますが、現実には単にテストケース 実行の自動化などスピードを上げることだけの対策が講じられるケースが多いのが事実です。また、テスト管理者 だけが効率アップを唱えていても、ひとりひとりの担当者は何をすれば良いのか理解していないことも多々あります。 本セミナーでは、まずソフトウェアテストの効率とは具体的に何なのかという理解から始めて、ソフトウェアテストで 効率的にテストを実施するための実践的なテスト手法の活用ポイントはどこかを解説すると共に、効率向上の 具体的な方法を事例に基づき説明します。 このセミナーを受講された方が、ソフトウェアテストの効率アップについて、テストの計画、設計、実施、とくに テスト設計におけるテスト手法活用の観点において、ポイントを捉えた活用と的確な効率アップを考える基礎知識を 習得していただくことが、本セミナーの狙いです。
プログラム
1.ソフトウェアテストの効率とは何か
(1) 少ない時間で多くのBUGを発見する (2) 少ないテストで多くのBUGを発見する (3) より早くBUGを発見する (4) より早くBUGを解決する (5) テストの無駄や重複を排除する (6) テストの省力化を進める (7) その他のテスト効率
2.テスト計画による効率向上の具体例
2.1テスト計画で考慮すべき効率化ポイント (1) 待ち時間と手戻り防止の重要性 (2) 開発計画とテスト計画のリンク 2.2効率を考えたフェーズの組み立て (1)テストフェーズ分割の必要性 (2)テスト対象の構造に合わせたテストフェーズ (3)開発プロセスに合わせたテストフェーズ 2.3チェックポイント毎の目標を明確化 (1)段階毎の達成目標を決める (2)達成目標とフェーズ終了条件の管理 (3)目標達成状況の把握方法 2.4テストリソースの効率的な利用 (1) テストリソースの種類 (2) リソースの制約によるテスト効率への影響 (3) 効率的なリソース計画の立て方
3.テスト手法の活用とテストケースの効率向上
3.1 BUGを狙ったテスト設計を行なう (1) BUGが潜みやすいポイントとは (2) 過去BUGデータの活用 3.2 無意味な組み合わせを回避する (1) 組み合わせ要素とテストフェーズ分割 (2) 適正な組み合わせの数の制限 3.3 網羅効率の高いテストを設計する (1) ブラックボックステストによる網羅効率向上 (2) グレーボックステスト手法の活用
4.テスト実施中の効率向上対策
4.1 テスト生産性を向上させる (1) BUG発見バランスの適正化を計る (2) カバレッジ進捗を意識する (3) テスト対象の弱点を狙ってテストする (4) テストツールの活用 4.2 問題解決の効率向上を進める (1) BUGレポートの改善 (2) テストチームの情報共有
5.目標品質と効率を両立するためのテスト手法の活用ポイント
(1) テスト対象の種類と目標品質の関係 (2) 目標品質に応じたテスト手法による効率向上を考える (3) テスト手法による効率アップの効果的な活用ポイント例 (4) テスト手法による効率アップの限界について
講師紹介
1984年 コンピューターサービス株式会社(現、㈱CSK)に入社 日本アイ・ビー・エム㈱の5550シリーズ向けソフトウェアやIBM OS/2拡張版のホストエミュレーション通信、 データベース機能などのテストプロジェクトにSEとして参加
1993年 エー・アンド・アイシステム株式会社に転職
IBM汎用機とパソコン端末を統合した各種システムの開発プロジェクトにSEとして参加
1995年 ソフトウェア品質検証専門会社である株式会社エス・キュー・シーの創業に参加(取締役)
PC用プリンタードライバーから、通信機器の制御ソフトウェア Windows向けパッケージソフト、大手損保会社の
社内システムなど様々なソフトウェア製品やシステムの検証プロジェクトに参加
2003年 株式会社エス・キュー・シーが中国上海市に設立した、中国初の第3者ソフトウェア検証専門会社「索科思軟件測試(上海)有限公司」の取締役を兼務
2007年 株式会社エス・キュー・シーの専務取締役事業本部長と技術推進室長として国内業務に従事