
ゴム製品が抱える各種問題点と対策を考えるための
~「深堀のラバーゼミナール」~
ゴムの補強理論とゴム製品の補強対策
ゴム補強のメカニズムを正しく理解し、
ゴム製品の補強対策に役立てるための考え方をやさしく解説する特別セミナー!
- 講師
ロンドン大学 クイーンメリーカレッジ 客員教授 工学博士(Phd) 深堀 美英先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特に必要なし
習得知識
ゴムの補強理論を幅広く学ぶと共に、実際のゴム製品が抱える問題点対策を具体的に考える手掛りを得る。
講師の言葉
ゴムは補強することによって様々な特性を持つ材料に生まれ変わる。その代表的なものがカーボンブラックによる
ゴム補強であり、カーボンブラック補強のメカニズムを詳細に解明することは、他のゴム材料の補強メカニズムを
知る上でも極めて重要である。
本セミナーでは、様々なゴム材料の補強のメカニズムを明確にすることによって、ゴム製品が抱える各種の
問題点とその対策について考えてみたい。
受講者にはこれらの知識を総合した上で、各自が抱えている個別のゴム製品に関する問題解決を図って
いただきたいと願っている。いずれにしろ、“易しく、対話しながら”ということをモットーにして話を進めたい。
プログラム
1補強理論の基礎
(1)架橋による補強の基礎理論 (2)粒子による補強の基礎理論 (3)連続相による補強の基礎理論 (4)3次元格子による補強の基礎理論
2カーボンブラックによる補強のメカニズム
①カーボンゲルの重要性とカーボンブラック界面構造モデル ②カーボンブラック充填による弾性率増大のメカニズム ③カーボンブラック充填による大変形時の応力立ち上がりのメカニズム ④カーボンブラック充填による破断強度増大のメカニズム ⑤カーボンブラック充填によるヒステリシスロス増大のメカニズム
3その他のエラストマー補強のメカニズム
(1)天然ゴムの伸張結晶化による補強 ①架橋ゴムの不均一網目と伸張結晶化構造モデル ②破断強度増大のメカニズム (2)ポリウレタンや熱可塑性エラストマーの自己補強 ①補強構造モデル ②破断強度増大のメカニズム (3)プラスティックのゴムによる補強 ①ゴム粒子によるクレイズ誘引効果 ②耐衝撃強度発現のための最適ゴム粒子径
4ゴム製品の補強対策法(破壊関係)
(1)疲労寿命の増大対策 (2)劣化寿命の増大対策 (3)摩耗寿命の増大対策
5ゴム製品の補強対策法(粘弾性関係)
(1)クリープ特性向上対策 (2)温度依存性減少対策 (3)ヒステリシス増大対策 (4)振動防止性能増大対策
6質疑応答
講師紹介
■専門 高分子物性、高分子材料、免震 ■所属学会 日本ゴム協会、日本建築学会 ■書籍 (1)著書・・・"設計のための高分子の力学"、技報堂(2000) (2)共著・・・(a)"Fractography of Rubbery Materials", Elsevier Applied Science (1991) (b)"エラストマー系複合材料を知る辞典"、アグネ承風社(1988)