
イオンマイグレーション問題解決のための
エレクトロニクス実装分野における諸問題とイオンマイグレーション
イオンマイグレーションの抑止対策及び評価技術を解説する特別セミナー!
- 講師
宇都宮大学大学院工学研究科エネルギー環境科学専攻助教授
工学博士 吉原 佐知雄先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
修得知識
イオンマイグレーションに関する原理・原則とその問題解決能力
講師の言葉
プリント配線板の電気的信頼性の評価・解析を始めて10年ほどになる。最初に、銅・銀のイオンマイグレーション過程を従来用いられているウォータードロップ法により
解析することから始めたが、この分野に意外に化学屋が少ないことに驚き、化学屋がこの分野で何をなすべきか悩んだあげく、行き着いたのが、新しい測定・評価法の開発であった。
その結果、幸い優秀なスタッフにも恵まれ、当時、電気化学的測定に使われ始めていた水晶振動子マクロバランス(QCM)法をモディファイして、このイオンマイグレーション解析に応用できることを見出すことが出来た。
その方法の最大の特長は、イオンマイグレーション過程における質量変化の情報をダイレクトに捉えることができることにある。QCMによる解析に夢中になっていくうちに、本法のみでは、どうしても不足する情報に気づき始めた。
それは電荷移動に対する詳しい情報である。その情報を補うべく、交流インピーダンス法を併用して評価・解析を行うことを始めた。この方法は、マイグレーションの予測に大きな力を発揮することがわかってきた。
このように次々と夢を追い続けた結果、各界からそれなりの評価を頂くことが出来たと思っている。
プログラム
第一部
1.電子機器の信頼性とイオンマイグレーションについて 2.イオンマイグレーションに関する従来の研究動向 3.水晶振動子マイクロバランス法とは? 4.材料別にみた耐イオンマイグレーション性 a. 銀、銅、はんだ、その他 b. 酸、塩基、塩等の影響 c. 溶存酸素の影響 d. マイグレーションの抑止対策
第2部
5.水晶振動子マイクロバランス(QCM)法を用いたイオンマイグレーション評価 a. 鉛フリーはんだ b. フラックス
第3部
6.交流インピーダンス法を用いたイオンマイグレーションの評価 a. 鉛フリーはんだ b. スーパーコネクトレベル銅配線
講師略歴
昭和35年 兵庫県神戸市生 昭和63年 東京大学大学院工学系研究科化学エネルギー工学専攻博士課程修了学位取得 その後 東京大学助手、宇都宮大学講師、助教授を経て現職、 平成6年 第33回電気化学協会進歩賞・佐野賞、 平成10年 Asian Finish '98 Best Author Award、平成11年 日本印刷学会論文賞、 平成13年 MES2002ベストペーパー賞、 発表論文数:111報、著書:10冊、解説・総説:17報、特許:14件、国際会議論文:52報 所属学会・協会および役職 表面技術協会常任理事 電気化学会理事 エレクトロニクス実装学会マイクロファブリケーション研究会主査 表面技術協会表協エレクトロニクス部会代表幹事