
機械の振動トラブル解決のための
機械の振動診断技術のポイントとトラブル対策
機械の振動診断技術や振動トラブル対策事例について
原因推定・診断・対策などトラブルシューティング方法を解説する特別セミナー!!
- 講師
振動技術コンサルタント 千木良 暁司先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
機器の振動問題を解決しようとしている技術者で、機械の一般的な知識のほかに、振動の基礎や振動測定法について初歩的な知識があることが望ましい。
修得知識
振動の基礎や測定法を機械の振動トラブル解決のためにどのように適用すれば良いのかという総合的な技術の習得ができる。
講師の言葉
最近では、あらゆる機械が高性能化し、取り扱いが難しくなり、機械の設計者や管理者は、それらの機械について高度な技術対応が求められています。
その一方で、機械の振動トラブルは相変わらず発生し、関係者が迅速に対応しなければならない状況が増えています。
本セミナーでは、機械の設計や品質保証やメンテナンスに関わる技術者の方々に、振動トラブルが実際の機械にどのように発生し、それをどのように対応すればいいのか、ということを分かり易く解説し、振動問題の解決に役立ててもらうことを目的としたものです。
セミナー前半では、機械の振動トラブルを解決するために、振動の知識をどのように適用するかを考えます。ここでは、振動の基本的な性質を解説し、実際の対応する際のポイント、考え方、とらえ方について解説します。
セミナー後半では、一般的な機械の振動診断技術や修正作業のほかに、実際の機械の振動トラブル対策事例として、タービン、圧縮機、送風機、減速機などの回転機械や輸送機、コンベア、成形機、破砕機などの一般産業機械について振動の特徴、原因推定、診断、対策などトラブルシューティングの方法について解説します。
プログラム
Ⅰ.振動の基礎
1. 自由度系の振動 2. 変調を受けた波形 3. 多自由度の振動 4. 分布系の振動 5. ジェフコットロータの危険速度
Ⅱ.データ収集
1. 機械設備と振動測定の方法 2. 変換器の選定 3. 測定周波数範囲と収集時間 4. トリガ機能と振動ベクトル測定 5. 測定計画と測定方法
Ⅲ.信号処理
1. AD変換,ダイナミックレンジ 2. フーリエ変換 3. バンド幅,分解能 4. 漏れ誤差と窓関数 5. キャンベル線図とカスケード線図
Ⅳ.故障診断
1. 質量不つりあい 2. ミスアライメント 3. 機械的ゆるみ 4. 接触による振動 5. 軸受の損傷 6. 電気モータの故障 7. 歯車装置の解析 8. 流体関連振動 9. 共振と危険速度 10.故障分析の方針
Ⅴ.対策処理
1. 回転軸の軸芯調整 2. ロータのバランシング 3. 機械部品の交換 4. 流量制御 5. 防振設計 6. 共振制御
Ⅵ.機械の振動トラブル対策事例
1. 振動問題解決のためのフロー 2. 蒸気タービンの軸振動 3. 遠心圧縮機の軸振動 4. 送風機の翼振動 5. 発電機の軸振動 6. 減速機の異常振動 7. 振動機器基礎の振動 8. コンベアの摩擦振動 9. 成形機の振動 10. 破砕機の振動 11. その他機器の振動
講師のご略歴
前 大阪工業大学短期大学部 客員教授
前 日立造船㈱技術研究所 主席研究員
所属学会:日本機械学会 v_BASE研究会(振動工学データーベース)活動