
医薬品包装をめぐるトラブル解決のための
製剤・製造担当者を対象とした医薬品包装形態の問題点とその改善事例
医薬品包装の何が問題か、どう改良すべきか について
実際のサンプル提示を含めながら解説する 特別セミナー!
- 講師
長野赤十字病院 薬剤部 調剤第一係長 下枝貞彦先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
- テキスト
受講概要
予備知識
特に必要なし
修得知識
メディケーションエラーの実態を把握し、エラーの温床となりかねない包装形態の問題点を知ることで、今後は医療現場で選ばれる包装形態採用に向けたヒントが得られる。
講師の言葉
リスクマネジメントをキーワードに、製薬企業は医薬品の命名から包装形態に至るまで、リスク軽減に向けた様々な取り組みを展開し、一定の成果が得られている。
特に、最近では医療従事者からの要望を直接取り入れ、投薬与薬ミスをなくそうとする試みが恒常的に行われるようになり、包装形態の重要性が幅広く認識されるようになってきた。今後、一般病院におけるDPCの導入、代替調剤の本格始動などにより、ジェネリック薬品の使用頻度が増すことは必至となる。
医薬品選択の基準は、これまでの薬効薬理、副作用発現頻度に重きをおいた時代から、価格を重視しつつ、メディケーションエラーの軽減も期待できるバランスの取れた医薬品を選択する時代を迎えようとしている。
医薬品包装を巡るトラブル事例の解決は容易なことではない。これには、製薬企業が医療現場における業務実態を正確に把握し、当該医薬品包装のどこが問題なのかを抽出する作業が、自社内では限界のあることも一因と考えられる。また、急成長を遂げるジェネリックメーカーの中には、医療現場とのパイプが脆弱で、現場が求める医薬品包装形態の情報を収集することが困難な状況があることも予測される。
そこで、これまでの病院勤務薬剤師の経験から、医薬品包装の何が問題となり、それをどう改良する必要があるのか、実際のサンプル提示も含めながら紹介することで、情報交換をしたいと考える。
講師紹介
■ご略歴 平成元年 名城大学薬学部薬剤学科卒 同年4月 長野赤十字病院薬剤部入部 平成10年4月 同院骨髄移植センター専属薬剤師 平成13年12月 同院病棟業務専任薬剤 平成14年8月 新潟薬科大学臨床薬剤学教室研究生
■所属学会・研究会
日本薬学会
日本医療薬学会
日本医薬品情報学会
長野県北信医療薬学研究会世話人代表
長野県病院薬剤師会教育部部長
長野県薬剤師会学術情報委員会委員長
長野県薬剤師会IT委員会委員
■ 認定
日本医療薬学会指導薬剤師
日本医療薬学会認定薬剤師
日本病院薬剤師会認定薬剤師
日本病院薬剤師会実務実習指導薬剤師
厚生労働省薬剤師実務研修指導薬剤師
■ 関連論文:
1) 医薬品の容器・包装と医療におけるエラーの関係,
月刊薬事:45.1977.2003
2) 医薬品の包装・表示・剤形における医療現場トラブル・対策事例集,
pp41~81,東京,技術情報協会,2004
3) プレフィルドシリンジ・キット~医療現場からの要求・承認申請・国内外の動向~,
P194~211,東京,情報機構,2005
4) 医療現場に求められる医薬品ユニバーサルデザインの現状と今後の課題
~メディケーションエラー回避に向けた新デザインの提言~,
PHARM STAGE:4(11).22.2005
5) 三極(日本・FDA・EU)法規制の違いと対応 医薬品・食品包装における
設計・表示・材料規格と包装工程の品質確保,
p186~197,東京,技術情報協会,2005
6) 医療現場に求められる医薬品ユニバーサルデザインの現状と今後の課題,
包装技術:43.518-522.2005.
7) 医療現場から見た医薬品包装,PHARM TECH JAPAN:投稿中
プログラム
1. 医薬品包装を巡る動き
1)DPC時代の医薬品包装 2)代替調剤の行方 3)入院時患者持参薬の把握 4)外来日帰り癌化学療法における安全性の確保 5)在宅栄養療法施行患者における安全性の確保 6)病院機能評価とメディケーションエラー
2. 現行医薬品の包装・表示ラベルの問題点
1)名称が類似している医薬品 2)外見が類似している医薬品 3)包装形態に問題がある医薬品 4)ラベル表示に問題がある医薬品 5)包装材料に問題がある医薬品 6)使用期限の表示法に問題がある医薬品 7)薬剤識別コード等に問題がある医薬品 8)PTPシートの表示に問題がある医薬品
3. ユニバーサルデザイン化が求められる医薬品包装形態の改善事例と医療現場での評価
1)抗HIV薬 2)インスリン製剤 3)吸入用製剤
4. 表示ラベル・包装形態の改善事例と医療現場での評価
1)患者に優しい投与形態 2)エラーを誘発しにくいラベル表示 3)エラーを誘発しにくい包装・容器
5. キット製剤・プレフィルド製剤の動向と問題点
1)最新ダブルバック製剤の安全性 2)新発想のプレフィルド製剤
6. 更なる改善・検討を要する包装・表示ラベルの具体例
1)企業合併がもたらす包装・表示ラベルのピットフォール事例
7. 現場で必要とされる医薬品の包装・表示ラベル創生のヒント
1)包装形態の一新と企業イメージの向上事例 2)現場ニーズ把握に積極な企業事例