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品質管理の難しさからコスト削減効果を発揮できないケースが増えている

オフショア開発におけるソフトウェアテストと品質改善対策

日本的なソフトウェアテストの管理技術の応用により
  海外オフショア開発における品質改善のポイントを解説する特別セミナー!

講師

株式会社エス・キュー・シー 専務取締役  石川 和則先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

ソフトウェアの設計、開発の経験もしくはソフトウェアテスト、ソフトウェア品質保証に携わった経験

習得知識

■テストの計画から実施、評価分析までの中で、海外オフショア開発の場合に注意すべきポイントを理解することができます。

■海外オフショア開発における品質向上のモチベーションや、品質向上のために何が必要かを自ら考える意識を持つことができます。

講師の言葉

近年、ソフトウェア開発コスト削減の切り札として脚光を浴びてきた「海外オフショア開発」ですが、オフショア先での品質管理の難しさから結果としてコストの削減効果を十分に発揮できないケースが増えています。この問題の深刻さは、単にコストの削減ができないなどというレベルではなく、訴訟問題にまで発展した例もあります。

これに対して、オフショア開発に関する書籍やセミナーなども多くありますが、大抵の場合、結局オフショア先の国民性や文化の違いなどが原因だとか、欧米の進んだフレームワークを活用できない日本型の開発スタイルに問題があるという客観論か、もしくは優秀なブリッジSEという属人的な要素に解決策を求めてしまう評論的なものが多いようです。

本講座では、どうして海外オフショア開発では品質管理が難しいのかという疑問から始めて、日本的なソフトウェアテストの管理技術を応用することにより海外オフショア開発での品質を改善する場合のポイントや考え方を、テストの計画から評価分析までのテストの流れに沿って学習します。

講師紹介

1984年 コンピューターサービス株式会社(現、㈱CSK)に入社

日本アイ・ビー・エム㈱の5550シリーズ向けソフトウェアやIBM OS/2拡張版のホストエミュレーション通信、データベース機能
などのテストプロジェクトにSEとして参加

1993年  エー・アンド・アイシステム株式会社に転職

IBM汎用機とパソコン端末を統合した各種システムの開発プロジェクトにSEとして参加

1995年  ソフトウェア品質検証専門会社である株式会社エス・キュー・シーの創業に参加(取締役)

PC用プリンタードライバーから、通信機器の制御ソフトウェア、 Windows向けパッケージソフト、大手損保会社の社内システムなど
様々なソフトウェア製品やシステムの検証プロジェクトに参加

2004年  現在は株式会社エス・キュー・シーが中国上海市に設立した中国初の第3者ソフトウェア検証専門会社「索科思軟件測試(上海)有限
公司」の取締役を兼務

現在   株式会社エス・キュー・シー 専務取締役 事業本部長

プログラム

1. オフショア開発の現状と品質の問題点
2. オフショア開発で起こる様々なトラブル
1 仕様と異なる動作や機能の実装
2 納期の大幅な遅れ
3 納入後のバグ大量発生
4 コスト削減効果の喪失
5 その他のトラブル
3. なぜオフショア開発トラブルが起こるのか
1 あいまいな要件や仕様
2 納入責任における品質の位置づけ
3 コミュニケーションとルール
4 考え方や文化の違い
5 突発的リスクの発生
6 テスト管理技術による改善の可能性
4. オフショア開発における品質管理ポイントとは
1 ソフトウェア開発における品質とは
2 設計品質と実装品質、目標品質
3 ソフトウェア品質の回復と改善
4 重要な目標品質と達成方法の明確化
5 テスト計画、設計、管理の強化ポイント
6 現地管理者の育成や品質改善意識の高揚
5. テスト開始前の品質改善対策
1 現地技術者の育成と意識付け
2 テストとデバッグの分離
3 設計品質の向上と仕様変更のルール化
6. テスト計画における品質改善対策
1 積み上げによる見積りとリソース計画
2 納入時の品質目標を明確化
3 品質向上シナリオの共有とスケジュール
4 オフショア先におけるテストの限界を知る
7.テスト設計における品質改善対策
1 利用者の視点によるレビューの徹底
2 テスト設計網羅率の明確化
3 設計粒度の適正化と期待結果の判定基準
8.テスト実施と実施管理における品質改善対策
1 テスト結果の取得と記録の徹底
2 問題管理と進捗管理の強化
3 問題点の原因分析と報告、評価
4 業務改善による品質改善アプローチの理解
5 第三者によるテスト管理やテスト実施
9.高品質の創造は日本独自の文化
1 業務委託の前提となる相互理解と契約
2 高品質であることの意味とは?
3 同じ目標をもった協力者として
4 ソフトウェア品質は創造するもの