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熱処理と表面処理の融合技術である熱表面処理技術!

信頼性向上のための金属材料における効果的熱表面処理

熱処理の基礎から熱処理による材料劣化対策および
      効果的熱表面処理技術を解説する特別セミナー!

講師

独立行政法人国立高等専門学校機構 鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科
 助教授 工学博士  IMF プロフェッショナルメンバー    兼松秀行 先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数お申込みの場合1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

高校卒業程度の物理,化学,数学に関する知識

修得知識

1)金属材料学,表面処理,熱処理に関する一般的な知識

2)拡散現象と材料相変態の問題

3)熱処理による材料劣化と対策

4)熱表面処理による表面の高機能化

5)適切な熱処理,表面処理の選択

6)各種熱処理,表面処理のプロセスの比較

7)高信頼性を材料に持たせるための諸方法

講師の言葉

熱表面処理技術は,熱処理と表面処理の融合技術であり,それぞれが古くて新しい技術です。その技術の中には、21世紀に向かっての新しいブレークスルーが潜んでいるように思います。

本講義では、従来の基本的な金属材料の熱処理技術を紹介し、その基礎となる拡散現象をもとに,整理してご紹介します。また信頼性向上のために,いかに劣化対策がとられているかを紹介致します。そして,その後表面の改質,めっきに応用されたいくつかの熱処理技術をご紹介し、どのような熱表面処理技術を利用すると目的を達することができるかという、問題解決型の講義を行います。演習と対話を取り入れて,皆さんと問題を考えていきたいと存じます。

講師紹介

■ご略歴

1986年名古屋大学大学院工学研究科金属工学及び鉄鋼工学専攻博士課程後期課程満了

1989年博士(工学,名古屋大学)

1986年名古屋大学工学部金属学科助手

1990年大阪大学工学部材料開発工学科助手

1992年鈴鹿工業高等専門学校材料工学科助手

1994年鈴鹿工業高等専門学校材料工学科講師

1997年鈴鹿工業高等専門学校材料工学科助教授現在に至る

■受賞・資格

2001年2月MIMF (英国金属表面処理学会プロフェッショナルメンバー:表面処理技術・研究者国際資格)

2002年8月Outstanding Achievement Award (アメリカ化学会功績賞)

2003年11月国立高等専門学校協会会長賞

2003年12月鈴鹿工業高等専門学校教育研究奨励賞

■所属学会

英国表面処理学会(IMF)

アメリカ電気めっき及び表面処理協会(AESF)

アメリカ素材学会(TMS)

アメリカ工学教育協会(ASEE)

日本金属学会(JIM)

日本鉄鋼協会(ISIJ)

日本工学教育協会(JSEE)

表面技術協会(SFSJ)

熱処理技術協会(JSHT)

産業考古学会

■役職

英国金属表面処理学会編集委員(Publication Committee Member of IMF, 2002.10-)

日本金属学会会報まてりあ編集委員(2003.4-2005.3)

東海化学工業会編集委員(2001.4-)

表面技術協会本会評議員(2000.4-2002.3, 2004.4-)

日本熱処理技術協会本会評議員(2001.4-)

アメリカ電気めっき及び表面処理協会(AESF)ワールドインターネット支部管理委員(2005.7-)

日本金属学会東海支部評議員(2002.4-2004.3)

表面技術協会中部支部幹事(2000.4-)

日本熱処理技術協会中部支部理事(1999.10-)

プログラム

  1. 金属材料の熱処理の基礎
    1. 鋼の熱処理-焼きなまし,焼きならし,焼入れ,焼戻し
    2. 非鉄金属材料の熱処理-時効
    3. その他
  2. 熱処理現象の基礎
    1. 拡散の法則
    2. 拡散現象としてとらえた相変態
    3. 拡散理論から予測されること
  3. 信頼性向上のための熱処理による材料の劣化対策
    1. 熱処理による鋼の各種脆性と対策
    2. ステンレス鋼の鋭敏化と対策
    3. アルミニウム合金の時効による劣化と対策
  4. 熱表面処理-熱処理と表面処理の融合
    1. 表面改質
    2. めっき及び各種成膜
    3. 溶融亜鉛めっき
    4. 熱処理合金化めっき
  5. 信頼性向上のための熱表面処理設計
    1. バルクの熱処理の場合
    2. 表面の改質の場合
  6. まとめ