残留応力の課題に実践的に対応するための

残留応力の基礎と測定法および残留応力利用技術と対策

残留応力の基礎,種々の残留応力計測技術,残留応力の有効活用法,不具合事例,対策例について解説する特別セミナー!!
講師

前 株式会社IHI検査計測 技師長室 フェロー 博士(工学) 中代 雅士 先生
技術士(金属部門、機械部門、総合技術管理部門)、一般計量士、環境計量士(騒音・振動関係)
株式会社IHI検査計測 技師長室 フェロー 博士(工学) 三上 隆男 先生
技術士(機械部門)、一般計量士、環境計量士(騒音・振動関係)、日本非破壊検査協会 ひずみ測定レベル3

日時
2019/9/25(水)10:30〜17:20
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト
講師

前 株式会社IHI検査計測 技師長室 フェロー 博士(工学) 中代 雅士 先生
技術士(金属部門、機械部門、総合技術管理部門)、一般計量士、環境計量士(騒音・振動関係)
株式会社IHI検査計測 技師長室 フェロー 博士(工学) 三上 隆男 先生
技術士(機械部門)、一般計量士、環境計量士(騒音・振動関係)、日本非破壊検査協会 ひずみ測定レベル3

日時
2019/9/25(水)10:30〜17:20
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト
受講対象
 製造部門、検査部門、設計部門など物作りに従事している方で、残留応力に興味ある人、困っている人。
予備知識
 ・設計者・技術者・製造部門・溶接部門の担当の方
 ・若手研究者、残留応力を利用している方、残留応力が問題になっている方、残留応力を計測している方、
  残留応力を問題にしている方など
 ・実務に携わっている方であれば特に必要ありません
 ・比較的基礎的に分かりやすく解説します
 ・材料力学の基礎、材料工学の基礎、基礎物理(高校程度)
習得知識
 1)種々の残留応力計測方法の計測原理・計測方法を理解し、最近の現場で実施されている計測手法の特徴を
  理解して、受講生が担当・関与している残留応力の課題について実践的に対応できることを目標とする。
 2)X線残留応力計測法の基礎知識
 3)残留応力の基礎から応用まで、対策方法、計測方法など体系的に基礎知識が修得できる。
 4)現場計測や、実機部材での残留応力評価手法のポイントが理解できる。

講師の言葉

 昨今の材料開発技術はめざましいものがあり、従来の金属材料から高強度プラスチック、セラミックス、
 炭素繊維などの複合材料、溶射、表面改質など高強度材の実用化が進んでいる。高強度材は内部応力
(残留応力)も大きくなり、残留応力を積極的に運用すれば高性能部材にもなり得るし、設計で想定した
外部応力に残留応力が加算された場合、想定外の応力負荷で不具合の発生要因にもなる。
 さらに機械加工過程で機械加工精度向上にも残留応力の管理・把握が重要である。また、使用過程で
残留応力が発生する場合もあり、部材の健全性評価、余寿命診断、損傷調査原因究明においても残留応力の
評価は必要不可欠なものである。 
 本講義では、この残留応力の基礎的な技術背景を紹介し、種々の残留応力計測技術とその特徴を紹介する。
 さらに残留応力の有効活用法、不具合事例、対策例などの紹介をおこなう。

プログラム

1. 残留応力の基礎と背景  (中代先生)
  (1)残留応力とは
  (2)残留応力の管理と運用
2.材料力学の基礎とひずみゲージによるひずみ計測   (三上先生)
  (1) ひずみの定義                                         
  (2) 応力の定義
  (3) 応力とひずみの関係
  (4) 弾性変形と塑性変形
  (5) ひずみ・応力計測方法
3. 応力解放法による残留応力の計測法     (三上先生) 
 (1) 残留応力の定義
 (2) 各種測定方法と測定深さ
 (3) 応力解放法による残留応力測定
  3.1 切断法 (Sectioning)
  3.2   穿孔法 (Hole Drilling)
  3.3 DHD法 (Deep-Hole Drilling)
  3.4 その他の方法 ①Ring Core法、②Slitting法、③Contour法
 (4) おわりに 
4. X線応力計測法とその他非破壊計測法  (中代先生)
  (1) Ⅹ線回折による応力計測方法の原理
  (2) X線計測方法の実施例と最近の計測装置
  (3) その他の非破壊計測方法(放射光、中性子線、材料物性等)
5. 残留応力の活用事例と課題     (中代先生)
  (1) 残留応力の活用
  (2) 残留応力による課題(損傷事例とその対策)
6. まとめと質疑応答 (中代先生、三上先生)
講師紹介
中代 雅士先生
所属学会:日本材料学会
略歴:㈱IHIに22年間勤務し、連続鋳造設備、圧延機等の基本設計担当後、研究所に移動し高温機器の
  設計基準、耐熱鋼の研究、高温部材の寿命評価・検査技術等の研究開発に従事した。
  その後、㈱IHI検査計測に21年勤務し、種々の材料試験、特殊材料の機械試験、損傷調査、部材の
  健全性評価、余寿命評価等の実工事担当や非破壊検査技術の開発に従事した。
現在の研究テーマ:事故調査、余寿命評価、健全性評価、各種材料試験と残留応力測定(X線法など)

三上 隆男先生
所属学会:日本機械学会、日本ガスタービン学会
略歴:㈱IHIに27年間勤務し、船舶設計、ターボ機械の回転強度の研究、ファインセラミックスの
  研究開発、セラミックガスタービンの研究開発などの研究に従事、㈱IHI検査計測に19年間勤務し、
  光ファイバ変位センサによる構造物のヘルスモニタリングの研究、機械の応力/振動計測、
  残留応力測定法などに関する研究に従事した。
現在の研究テーマ:各種残留応力測定(穿孔法,DHD法,切断法など)