生成AIの爆発的普及は、半導体の設計思想・装置構成・材料選択・エコシステムに至るまで、過去の常識を塗り替えつつあります。次世代AIの要求仕様が、ロジック・メモリ・先端パッケージングにどのようなインパクトを与えるのかを整理し、装置・材料メーカーに訪れる市場機会とリスクを俯瞰します。「何が変わり、どこに勝機があるのか」を未来予測と実例を交えて解説します!
- 講師
合同会社アミコ・コンサルティング CEO 友安 昌幸 先生
元 東京エレクトロン
- 日時
- 2026/1/13(火) 10:00〜16:00
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
- PDF資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
- 受講対象
半導体製造生態系にかかわる企業あるいはその生態系に参入したいと考えられている企業の経営陣、経営企画、研究所、開発部門、マーケティング部門の方を対象としています。
レベルは問いません。
さらに、半導体業界で何が起きているのか興味をお持ちの機関・個人投資家、銀行、自治体の方にもお役に立つかと思います。
- 予備知識
特に必要ありません。
- 習得知識
1)IT産業、半導体のトレンド最新情報
2)GPT-5, DeepSeekなど注目度を増すAIの影響
3)半導体製造装置。材料に求められるトレンドと機会
4)地政学など各種リスク
- 講師の言葉
半導体業界は、情報通信の旺盛な需要に応えて、高成長を続ける見通しです。一方で、スケーリングに支えられた成長(デナード則)は2000年代なかばに終了し、ムーアの法則(トランジスタ数の指数的増加)を続けるためには、単純スケーリングとは異なる様々な技術の投入が必要となっています。さらに、AIを中心にした新しいアプリケーションの急成長など半導体技術の変化を求める新潮流も発生しています。最近は中国のDeepSeekの登場がAI界隈に衝撃を与えています。
こうした状況の中で、30年ほど続けてきた成長モデルに見直しも求められ、業界構造の変化も起きるかもしれません。既存企業にも高成長率を見て新規参入を狙う企業にも、機会とリスクが相まみえる状況ともいえるでしょう。このような状況を概観しつつ、取るべき戦略の参考になりそうな観点をお話しします。
プログラム
1.IT産業市場動向
1-1.牽引するアプリケーションの変遷
1-2.ムーアの法則
1-3.エネルギー問題
1-4.自動車用途
1-5.量子コンピュータ
2.AIの現状とトレンド
2-1.最近のAIブームを支える要因
2-2.AIの分類と主な用途
2-3.学習の種類
2-4.推論とは
2-5.DeepSeekは何がすごい
2-6.AIエージェント
2-7.日本政府の取り組み
2-8.AGI, ASI
2-9.AI規制
3.半導体技術動向
3-1.半導体市場
3-2.ロジック
3-3.DRAM
3-4.VNAND
3-5.AdvancedPackaging
3-6.イメージセンサー
3-7.AIチップ
3-8.DTCOからSTCO
3-9.エネルギー問題について
3-10.シリコンフォトニクス
3-11.パワー半導体
4.半導体製造装置・材料へのニーズ
4-1.プロセスフロー
4-2.リソグラフィー
4-3.エッチング
4-4.成膜
4-5.CMP
4-6.ドーピング
4-7.洗浄
4-8.アドバンストパッケージング
4-9.メトロロジー
4-10.その他
5.今後の展望
5-1. 半導体政策の変化
5-2. 環境問題
5-3.なすべきことは
質疑・応答
略歴
東京エレクトロン(半導体製造装置メーカー)およびSamsung Electronics(半導体メーカー)の両側の立場から、38年間にわたって装置開発/開発支援に携わってきました。G. Nadler教授が提唱するブレークスルー思考に傾倒し、装置開発だけでなく、あらゆる問題に解決に対して実践してきました。本質の追求、多方向の視点、上位の目的からの最適解を構築することを得意とします。
半導体業界での発展の転機に数回にわたって寄与しました。Sematech, SRC, imec, SEMIといったコンソーシア、大学等との協業、M&A DDの経験があります。SEMI STS, ALE Symposium等での講演経験があります。
現在は、コンサルタント業務を通して、新規事業、新製品開発に取り組む企業を技術、マネジメント側面で支援しています。
また、DX推進支援も行っています。KPMG Japan製造セクターでのアドバイザー活動もしています。
AI, IT系の資格を取得し、ビジネス経験、データ分析経験に根差した、当事者視点での支援を心がけています。
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