微生物汚染のリスクを現場でどう防ぐか?
一次汚染の正しい制御法と試験評価のポイントを、原料・設備・作業環境・人の管理視点から徹底解説。
微生物限度試験と基準の“使える知識”が手に入る1日講座!!
- 講師
大河微生物研究所 大河 正樹 先生
日清製粉,資生堂を経て現在に至る
- 日時
- 2025/8/4(月) 13:00〜16:30
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:38,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:33,000円
- テキスト
- PDF資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
※Live配信のみ(録画視聴はありません)
- 受講対象
化粧品、医薬部外品の製造を担当している方及びその責任者
化粧品、医薬部外品の微生物試験を担当している方及びその責任者
化粧品、医薬部外品の品質管理・品質保証を担当されている方及びその責任者
- 予備知識
予備知識は無くても理解できるよう基礎から説明する
- 習得知識
1)化粧品・医薬部外品で問題となる微生物についての知識
2)化粧品・医薬部外品製造時の微生物汚染対策のポイント
3)正しい結果を得るための試験法及びその限界 など
- 講師の言葉
化粧品・医薬部外品の多くは、微生物汚染を受けやすく、微生物起因の回収事例も後を絶たない。
その微生物を制御するには、製造時(一次汚染)及び使用時(二次汚染)の両方に対応していく必要があるが、本講座では一次汚染にフォーカスし、製造時の微生物汚染をどう制御していけばいいのか、またそれをどう検証していけばいいのかについて実践的な説明を加えていく。具体的には、製造時の微生物制御に関しては、原料、設備・用具、作業員、作業環境の管理について考察し、試験法に関しては、正しい結果を得るために必要な方法を説明すると共に適切な評価法についても紹介する。
また、粧工連の微生物限度自主基準についても詳細な説明を加える。本講義により、日々衛生的な製造を実践し、それを正しく検査・評価する知識・技術を修得していただきたい。
- 受講者の声
ISOのお話など興味深く聞かせていただきました。微生物という生き物を相手にしているので、理化学試験とはまた勝手が違うことがよく分かりました。
「微生物は自分の性質を変えて生き延びる。培養を経ると耐性が変化することもある。」ということや「洗浄後・殺菌後、いかに早く乾燥させるかが重要」という点が異常発生時の着眼点てして参考になりました。
微生物の基礎的なところから、化粧品製造について気を付けるべきポイントまで抑えることが出来て良かった。
スムーズにセミナー視聴できました。微生物の基礎から聞けたのでよかったです。
プログラム
1.微生物の基礎
・化粧品、医薬部外品で問題となる
微生物及びその特徴
・微生物と環境
・微生物を理解するための重要ポイント
2.微生物制御の重要性
・何故微生物制御が必要なのか?
・回収事例
・怖い防腐剤耐性菌
・一次汚染と二次汚染
3.製造工程の微生物制御
・微生物管理と異物管理の相違点
・原料・設備・作業員・
作業環境の微生物制御
・防腐処方設計における一次汚染対策
4.微生物限度基準及び 微生物限度試験法
・微生物限度基準
・微生物限度試験法
・生菌数・特定微生物試験法
・適合性確認
・培地の性能試験
5.まとめ
・質疑、応答
略歴
1979 日清製粉株式会社入社
食品保存・食品微生物学の研究、品質管理を担当
1995 株式会社資生堂入社
化粧品の防腐処方設計(約4,000品)
微生物保証の責任者として、防腐処方設計研究員、微生物管理技術者を指導育成
2007 日本化粧品工業連合会微生物専門部会長に就任
業界の微生物技術を向上させるため、微生物基準・試験法の改定、教育セミナー等を推進
ISO/TC217(化粧品)WG1(微生物)国際会議に21回出席、試験法・基準の設立に貢献
2018 大河微生物研究所設立
化粧品・食品の微生物制御の専門家として、各企業の技術指導、セミナー・執筆活動に従事
防菌防黴学会所属