
人がいない、時間もない。でも“できる”チームの作り方
B to B向けの設計開発を現実化するのに大切なこと
~要求事項/制約事項を正しく把握するノウハウ、コスト設計等の量産性検討のポイント、関係部署との協力体制を構築するポイントを含めて~
【WEB受講(Zoomセミナー)】ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)
お客様の要求事項の的確な把握,コスト設計等の量産性検討の大切なポイント,関係部署との協同体制の構築,目標を現実化するプロジェクトマネジメントのポイントについて,豊富な経験に基づき,事例を交えながらわかりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
技術力向上カウンセリングオフィス 代表 布施 裕児 先生
一般社団法人製造業総合支援 副代表
上級心理カウンセラー(一般財団法人 日本能力開発推進協会)
- 日時
- 2025/7/30(水) 10:00〜16:00
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
- PDF資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
WEB受講のみ
※こちらのセミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります。
- 受講対象
製造業の設計者・開発者
若手から中堅・リーダークラスまで
- 予備知識
特に必要ありません。
- 習得知識
1)お客様の要求事項を的確に把握できるようになります
2)コスト設計等の量産性検討の大切なポイントが理解できるようになります。
3)関係部署との協同体制が構築できるようになります
4)当初の目標を現実化するプロジェクトマネジメントのポイントが理解できるようになります。
- 講師の言葉
私は元々プロセスエンジニアでしが、液晶ディスプレイ向けの薄くておおきいガラスを運ぶために必要なパレットの設計開発を一人で始め15年以上担当した経験があります。金属にクッション材を貼り付け、ガラスを保持するために簡単なメカ機構を付けたシンプルな構造体ではありましたが、パレットがなければガラスは納められないプレッシャーと納期に追われ毎日苦労の連続でした。そのうち、メンバーも増え、また別の苦悩を抱えながらもリーダーとしてチーム運営に邁進してまいりました。
毎日のように、人も時間も無い中で、どうすればよいの?と悩んでいましが、経験を重ねるうちに、うまくいかないのは教科書的なことが十分対応できていない事が原因であるのに気づかされ、自分なりに多くのノウハウを学びました。
このセミナーでは、時間も人も限られた中で具体的にどのように商品の設計開発を実現化して行くか、私の経験から学んだこれが大切なポイントと思う所を紹介します。なお、本セミナーの内容は日刊工業新聞社様の「機械設計」にて9月号から連載される予定です。当時の私のように人も時間も無い中、もがき苦しんでいる方の少しでも参考になれば幸いです。
プログラム
1,お客様の要望事項を正しく把握するポイント
(1)「狩野モデル」を活用して要望事項を正しく把握する方法
a)魅力的品質
b)一元的品質
c)当たり前品質
(2)お客様の制約事項を確実に確認する方法
a)お客様の制約事項を確認するのはなぜ難しいのか?
b)お客様の制約事項を確実に確認するのに大切なこと
2,新しいアイデアで要望事項を具体的な開発目標、設計仕様に落とし込むポイント
(1)設計開発のコンセプトを明確にする。
(2)現状整理を行う。
(3)コンセプトと現状整理の結果から必要な要素技術開発、開発目標、設計仕様を定める
a)目標の数値化
b)要望事項の優先順位付け
c)QFD「品質機能展開」との関連について
(4)新しいアイデアを生み出すのに大切なこと
a)「ひらめき」「思い付き」を大切にする
b)複数人でのブレストよりも1対1のフリーディスカッション
3,基本設計/基礎開発で大切なこと
(1)基本設計/基礎開発の体制について
(2)基本設計/基礎開発時の他部署との協力体制
(3)基礎開発での量産性(QCD)の検討
a.品質(Q)の検討
b.コスト(C)の検討
c.納期(D)の検討
(4)必須知財スキル、他社特許の侵害判定
a)公開特許公報と特許公報
b)特許権の範囲(請求項、独立項/従属項)
c)特許侵害判定方法
(5)デザインレビューで大切なこと
4,設計検証(量産性検証)で大切なこと
(1)設計検証体制の構築
a)他部署との共同体制の構築
b)ステークホルダーのマネージメント
(2)試作品の評価/検証で大切なこと
(3)リスク評価で大切なこと
5,設計開発で大切なリーダーの役割
(1)チームマネージメント
(2)他部署との関係性構築
(3)設計開発の標準化
質疑・応答
略歴
1989年4月、旭硝子株式会社入社
パソコン用ハードディスク向けガラス基板の加工技術開発、営業等に従事した後、液晶用のガラスを扱う事業部に異動となり製品用梱包パレット/梱包材の設計開発を15年以上担当。
2010年に梱包パレット購入単価、60%以上削減が評価され社長賞を受賞。
途中、1年半ほど知財部兼務となり,特許戦略構築、出願推進活動も経験。
2023年4月、AGC株式会社を早期退職し、現在は中小企業の技術支援や組織改革支援、セミナー講師として活動中。