腐食トラブル解決のための
腐食・水質の基礎と各種金属材料の腐食および防食技術の実際
腐食と水質の基礎,各種金属材料の腐食,淡水中の腐食,防食技術について多数の実例をもとに解説する特別セミナー!!
- 講師
合同会社中島技術研究所 代表取締役 工学博士 中島 博志 先生
技術士(衛生工学部門) 設備設計1級建築士(前サムソン電子、元鹿島建設)
(公)腐食防食学会 功績賞(2016) 名誉会員 著書:「水と腐食の教科書」「配管防食マニュアル」他
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
高校卒業の知識
習得知識
淡水中における金属材料の腐食についてその原因の解明と防食対策を立案できる。
1)電気化学反応としての腐食
2)腐食の種類と形態
3)水質の基礎
4)淡水中の腐食と防食技術
5)設備・機器・配管の腐食と防食技術
講師の言葉
腐食と水質の基礎について講師の4半世紀にわたる経験により、誰にでも判るように解説する。 設備の機器および配管は、鋼、鋳鉄、亜鉛メッキ、銅、銅合金、ステンレス等の金属材料で構成されている。 設備の腐食は様々の損害を社会に与える。ガス管の腐食による漏洩は生命の安全に係わり、油配管の漏洩は 環境の汚染を引き起こし、消火配管の漏洩は緊急時の防災を妨げ、給水配管の赤水、青水、白水、黒水は 人々の快適な生活を妨げ、屋内配管からの漏洩は貴重な財産やIT機器等に多大の損害を与えるものである。 淡水中での腐食は結果が出るまでに時間がかかり、研究対象として不向きである。このような背景で、 建設後1年から数年の短期間に過去に事例のある腐食トラブルが繰り返されている。 設備に使用される水源には水道水が用いられ、地域により水道水の水質が異なることはよく知られた事実である。 しかし、設備における水質の差は、同じ水道水を水源としている一つの建物における各設備用途によっても生じ、 結果として腐食に差を生じる。設備に使用される配管材料等は汎用材料なので、腐食の原因を環境すなわち 水質に求めざるを得ない。 設備の腐食・防食に関する技術に関して各設備用途における水環境の違いと、使用される材料の建築設備における 耐食性の振る舞いを明らかにし、腐食のメカニズムと防食方法を体系化することを試みた。水質差によって 腐食に与える影響は定性的にどのようなものかについて、水質要因に注目して論じた。また、建築設備の水系において 水質が変化するメカニズムについて過去の事故事例調査を基に示した。 さらに、各設備用途について 期待される寿命を損なう腐食のメカニズムを材料別に示すことにより、設備の腐食に関して未経験の人でも どのような事が起こるのか、発生した腐食は頻度の高い現象なのか、珍しい現象なのか等について一応の判断が できる事を目標にした。
主催者の言葉
10年連続開催されているセミナーで、約400枚のカラーpptを用い、毎回受講生のセミナー後のアンケートで 95%以上の受講者が満足度・有効度・理解度に対して5段階評価の5と4を回答する高評価セミナーです。 受講者の業種・業務分野を問わず好評のセミナー。 今回は現在日本中で問題になっているRO処理水の腐食についても解説を加えます。
プログラム
1 腐食の基礎 ~電気化学反応としての腐食~ 1)両極の電位差 2)環境抵抗 3)両極の面積比 2 腐食の種類と形態 1)全面腐食と局部腐食 2)材料の淡水中での腐食に対する認識 3)全面腐食と局部腐食(pHd :脱不動態化pH) 4)局部腐食 (1)孔食 (2)応力腐食割れ (3)すきま腐食 (4)潰食 5)その他 (1)脱成分腐食 a.黄銅の脱亜鉛腐食 b.鋳鉄の黒鉛化腐食 (2)電縫鋼管の溝状腐食 (3)銅管の蟻の巣状腐食 3 腐食と水質 1)濃縮と水質変化のメカニズム (1)水の濃縮ⅠⅡⅢⅣ (2)水中の炭酸平衡 (3)水中で成立する方程式 2)炭素鋼の淡水中での腐食 (1)蒸気ドレン管の腐食 (2)同じ金属上に形成されるマクロセル腐食 (3)環境差によるマクロセル腐食 (4)鋼管の外面腐食 (5)亜鉛めっき鋼管の外面腐食 3)銅の淡水中での腐食 (1)孔食 (2)潰食 4)亜鉛の淡水中での腐食 亜鉛めっき鋼管の孔食 4 水質の基礎 1)水質をどのように認識するか 2)水質分析結果をどう把握 するか 3)pHは何故変化するか 4)溶存酸素は何故変化するか 5)硬度成分は何故変化するか 6)シリカは何故変化するか 7)Mアルカリ度は何故変化するか 8)遊離炭酸は何故変化するか 9)塩化物イオンは何故変化するか 10)硫酸イオンは何故変化するか 11)アンモニウムイオンは何故変化するか 12)冷却水系のマテリアルバランス 13)ボイラーのマテリアルフロー 5 地中埋設管の腐食 6 淡水中の銅の腐食 1)銅Ⅰ型孔食 (1)空調銅コイル (2)氷蓄熱銅コイル (3)給水銅管 2)銅コイルの材料要因 3)アリの巣状腐食 7 淡水中における微生物腐食 8 RO処理水導水の腐食 9 建築設備の腐食
講師紹介
■ 略歴、著書、所属学会・所属協会での活動状況: 1975年九州大学大学院終了後 鹿島建設㈱に入社 2013年サムソン電子技術顧問 2015年4月退社 著書 水と腐食の教科書、配管防食マニュアル他多数 腐食防食学会 物理水処理分科会主査 建築設備技術小委員会委員長 多変量解析検討会主査 腐食防食ハンドブックCDROM版(丸善)編集委員長 防錆協会 防錆技術学校 腐食センター 運営委員 (財)日本科学技術連盟 品質管理ベーシックコース 主任講師 ■賞歴 (財)日本科学技術連盟 第63品質管理ベーシック賞(1983) (社)日本銅センター 銅センター賞(1997) (社)空気調和・衛生工学会 技術賞(2000) (社)建築設備技術者協会 環境技術優秀賞(2011) (財)エンジニアリング協会 エンジニアリング功労者賞(2011) (社)空気調和・衛生工学会 技術奨励賞(2012) (公) 腐食防食学会 功績賞(2016)
