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衝撃現象を理解し製品開発に役立てるための

衝撃の基礎と衝撃に関する実験・測定手法および衝撃荷重の低減

衝撃の基礎,衝撃力低減・衝撃エネルギー低減,衝撃の実験・計測方法,有限要素解析の注意点等について
                             ケーススタディを交えてわかりやすく解説する特別セミナー!!

講師

豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 機械工学系 教授 博士(工学) 足立 忠晴 先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

予備知識

材料力学の基礎知識

習得知識

1)衝撃応力,衝撃荷重,衝突現象の理解
2)衝撃現象の有限要素解析の予備知識
3)衝撃現象の計測の基礎知識

講師の言葉

 交通事故に代表される衝突だけでなく、落下などにも機械構造物の信頼性の評価が求められることが多く
なってきている。このような機械構造物に作用する衝撃荷重、それに伴って発生する構造物内の衝撃応力に
ついて解説された参考書は少なく、具体例を踏まえて適切に説明されることがあまりない状況である。
 そこで本講演では、機械、構造物の衝撃現象および構造物の衝突現象の基礎について、理論的な概念の説明、
実験方法、解析方法を概説する。現象を理解するために必要な原理、概念をできるだけ数式を使わないで
わかりやすく説明し、また実験にあたっての計測方法、技術的な問題の説明を行い,さらに有限要素解析に
おける注意点について言及する。最後にケーススタディーを通して測定,解析される結果に基づいて衝撃現象の
理解を深める。

プログラム

第1章 はじめに
第2章 衝撃問題の考え方と基礎理論
 € 2.1 はじめに
 € 2.2 応力波の伝播
 € 2.3 棒の動的変形と応力
 € 2.4 応力波の透過と反射
 € 2.5 応力波の伝播と構造の振動
 € 2.6 衝撃荷重をうけるはりの衝撃応答
 € 2.7 自由落下するはりの衝撃応答
 € 2.8 衝撃応答のまとめ
 € 2.9 € € 衝突による衝撃荷重
 € 2.10 弾性体の衝突による生じる衝撃力と応力波
 € 2.11 接触部の局部変形を考慮した弾性棒の衝突
 € 2.12 弾性はりへの弾性棒の衝突
 € 2.13 衝撃荷重のまとめ
 € 2.14 応力-ひずみ関係 (構成方程式)における動的効果の影響
 € 2.15 まとめ
第3章 衝撃力低減・衝撃エネルギ吸収の考え方
 € 3.1 はじめに
 € 3.2 衝撃荷重低減の概念
 € 3.3 衝撃エネルギ吸収の概念
 € 3.4 様々な衝撃エネルギ吸収の方法
 € 3.4 まとめ
第4章 材料・構造物の衝撃応答の計測方法
 € 4.1 はじめに
 € 4.2 ひずみゲージによる測定
 € 4.3 ロードセル(荷重変換器)・加速度計による測定
 € 4.4 デジタル画像相関法 (DIC)
 € 4.5 衝撃試験方法
 € 4.6 まとめ
第5章 € 有限要素解析における注意点
 € 5.1 はじめに
 € 5.2 動的有限要素法における注意点
 € 5.3 その他
第6章 ケーススタディ
 € 6.1 円筒の衝撃圧潰試験
 € 6.2 高速衝撃試験機によるアルミニウム合金円筒の圧潰
 € 6.3 高速衝撃によるアルミニウム合金円筒の圧潰
 € 6.4 ボールはんだ接合部の衝撃強度測定装置
 € 6.5 炭素繊維強化積層板の衝撃強度測定装置
 € 6.6 高分子フィルムの衝撃緩和効果
 € 6.7 軟質材料の衝撃強度評価
 € 6.8 樹脂接着剤の衝撃強度評価および予測
第7章 まとめ

講師紹介

大阪府立大学 工学部 機械工学科 卒業
東京工業大学 大学院理工学研究科 機械工学専攻 修了
東京工業大学 工学部 機械科学科 助手
東京工業大学 大学院工学研究科 機械物理工学専攻 准教授
豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 機械工学専攻 教授

・所属学会
日本機械学会,日本非破壊検査協会,日本材料学会,日本実験力学会,
Society of Plastics Engineers,日本計算数理工学会,日本複合材料学会,
日本塑性加工学会

・学会役職
日本非破壊検査協会 標準化委員会 委員長
日本材料学会 衝撃部門委員会 委員長 など

・著作
足立 忠晴 他: 衝撃問題の基礎と応用. (2014), 共立出版.
足立 忠晴 他: ひずみ測定 I, II, III, (2009), 日本非破壊検査協会.
足立 忠晴 他: 機械工学のための数学I -基礎数学-,(2007),朝倉書店.
Tadaharu ADACHI 他: Mechanics and Model-Based Control of Advances
  Engineering Systems, (2014), Springer, Wien.
Tadaharu ADACHI 他: Advanced Dynamics and Model-Based Control of
  Structures and Machines, (2012), pp.1-9, Springer, Wien.   など.

・論文
国内外の学術誌に約160編の論文掲載
国際会議にて100編以上の研究発表