個人の経験や感覚に頼らず、誰が設計しても同じ成果を出せる仕組みづくりを徹底解説します。属人化を排し、再現性を高める標準化プロセスから、AIによる自動設計や部品選定の最新活用法まで、実務直結のノウハウを1日に凝縮。開発現場を変える標準化の本質を学べます。
- 講師
神上コーポレーション株式会社 顧問 平池 学 先生
構造アナリスト
- 日時
- 2025/12/25(木) 10:00〜16:00
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
- PDF資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
- 受講対象
開発・製造現場の実務経験者
開発・製造現場のリーダー,マネージャー
開発部門の責任者 など
- 予備知識
特に必要ありません。
- 習得知識
1)製品安定性(精度・コスト・時間)を改善するための手法の知識習得
2)標準化ターゲットに向けた手法の理解
3)組織活動の重要性の再確認
4)AI活用の利便性学習 など
- 講師の言葉
開発設計時には 製品品質確保のためにも標準規格は不可欠です。しかし、その規格ができた
の意味や背景について後から調べたりしたこと、知っている人を探したこともあると思います。
設計するときは標準規格に従って進めますが、最近の設計は構造が複雑になる、関わる人数が
増える、開発時間がどんどん短くなるなど、厳しい環境に置かれ、規格の根拠を探す・考える
時間を取れずに進めていることもあるかもしれません。もしかすると、既存の標準規格が今の
品質基準と合わなくなってきている、新しい構造に適さないと感じる人もいるかもしれません。
その時、私たちは自ら「新しい約束事を定める=標準化」を行う必要が出てきます。本セミナーでは、「設計の規格=標準化」する必要性を再認識し、制定理由や策定の考え方と
その方法を、私の過去の経験も交えてお話ししたいと思います。また、属人化からの脱却と、
AIを活用した設計標準化の可能性について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
そして、より効率的で高品質な設計開発・改善活動,スムーズな開発活動を促すことができればと
思っています。みなさんの設計が標準化を通してさらに 安定した、高品質なもの になるように支援したいと思います。
プログラム
1.設計で不可欠な「標準化」!
1.1 開発が求められる 品質,コスト,スピード
1.2「安定した品質」の開発が必須!
1.3「標準化」で設計品質・製品品質を強くする!
1.4 身近なところからすすめよう!
1.5「標準化」の目的・内容を明確に
1.6 知識・経験・体験 から「知恵」を組立てる!~組織の力~
2.標準化を実現する!
2.1 考え方を整理する~フレームワークの活用~
2.2 直面している課題を見出す(ロジックツリー)
2.3 課題解決の内容を絞り込む(ECRS)
2.4 解決の道順・役割を決める(フロー図/RACI)
2.5 課題をどう変えたいのか(As is/To be)
2.6 課題発生の要因を絞り込む(特性要因図)
2.7 「標準化」する内容はじゅうぶんか(MECE)
2.8 標準化できるまで繰り返し試みる(PDCAサイクル)
2.9 品質・コスト・スピードを踏まえて標準化(Q.C.D)
2.10 標準化したあとが一番重要(データ管理の5S)
2.11 ケーススタディ:「同じ機能の、似た形の部品が多すぎる」
2.12 プロトタイプ例:標準化フローダイヤグラム
3.実際の「標準化」例
3.1 実務経験・失敗から作り出す
3.2 例1「板金の上穴/下穴の位置を決める」~外筐隅部の変形防止~
3.3 例2「銅管の溶接接手個所の深さを規格化」~ガスのリークを防ぐ~
3.4 例3「樹脂嵌合爪の掛かり量を統一」~ケース開きによる危険を防ぐ~
3.5 例4「ナットを使うか,タップを切るか」~必要・不要の基準を決める~
3.6 例5「安全最優先で部品構成遵守」~絶対に変えてはいけない構造~
3.7 例から見る「標準化」の組み立て方 ~例1,3,5 から~
3.8 標準化した内容の周知・保管・更新
4.標準化で組織変革~効率的な活動をする組織~
4.1 標準化の仕組みを作る組織づくり(FMEA,プラットフォーム)
4.2 人員の確保,時間の確保~いろいろな部署が絡む重要な組織活動~
4.3 情報の集め方~属人化を無くす(SECI)~
4.4 小さな効果を積み重ねる~成長する標準化~
4.5 成果をノウハウナレッジとしてまとめる~口伝では失われる~
5.AI を利用した開発へ!
5.1 ヒトの役割、AI の役割~標準化を進める分担~
5.2 AI を使った自動設計~ジェネレーティブデザイン~
5.3 AI アシストによる部品選定
5.4 属人化しやすい業務をAI へ!~仕様書,更新,変更管理~
5.5 AI時代の開発者像
6.まとめ
質疑・応答
略歴
㈱テクノプロ テクノプロデザイン社 札幌サテライト代表技術者
日本ピーマック㈱ 技術部 主任 などを経て現職。
建築衛生設備(ビル用エアコン)から携帯電話,工場生産設備の設計を行っていた。
特に携帯電話の設計についてはガラケー~スマホ・タブレットの開発全般に関わり、その中で強度解析(CAE)について多くの知見を得た。
会社紹介
IoT開発リスクへジャー 開発体制のリスク診断を実施しています(無料)
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IoT、ウェアラブル端末機器設計エキスパート
