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CFRPを自動車部品に活用するための

CFRPの特性と成形技術・量産化技術および自動車分野への適用と課題

CFRPと特性,成形技術,量産化技術,自動車分野への適用と今後の展望について
  CFRPボデーの研究から市販までの自動車会社での開発経験をもとに解説する特別セミナー!!

講師

金沢工業大学 大学院工学研究科 高信頼性ものづくり専攻 教授 影山 裕史 先生
 トヨタ自動車(株)にて複合材料を中心に高分子の自動車への応用研究に従事,定年後 現職

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:43,200円 同時複数人数申込みの場合 1名:37,800円
テキスト

受講概要

予備知識

特になし。

習得知識

CFRPについての自動車部材開発の考え方
①目的の考え方
②問題意識
③開発の方向設定の考え方
④対策案の考え方
⑤研究体制の考え方 など

講師の言葉

 これまでの高性能化のみならず、地球温暖化等への対策として軽量材料、特には超軽量高強度材料である
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の開発が自動車に求められている。実際に、これまでF1などの特殊な用途で
使われていたCFRPがスポーツカーのボデーや外板にも展開され、最近では、BMWのi3のよな電気自動車の
ボデーや、トヨタのMiraiのような燃料電池車のプレートや水素タンクといった環境車両部品への展開も
目立つようになってきた。
 ここでは、これらについて紹介するだけでなく、自動車会社で経験したCFRPボデーの研究から市販までの
開発をもとに、CFRPとは何か、なぜ、CFRPが必要なのか、今後、量産さらに自動車としてポピュラーな
材料にするためには何が求められているのかを一緒に考察してみたい。

プログラム

1.CFRPとは
 1-1.CF(炭素繊維)の特徴
 1-2.P(樹脂)の特徴
 1-3.CFRP(炭素繊維強化樹脂)の特徴
 1-4.将来材料としての期待
2.自動車へのCFRPの適用の現状、研究開発の動向と展望
 2-1.CFRPの現状開発例(自動車以外)
  2-1-1.航空宇宙用途
  2-1-2.スポーツ用途
  2-1-3.産業用途
 2-2.自動車用CFRP開発例
  2-2-1.使用量(構成材料比較)
  2-2-2.用途と特徴
  2-2-3.トヨタの開発例
  ①歴史
  ②水素タンク
  ③CFRPボデー(レクサスLFA)
   ⅰ.構造
   ⅱ.工法
   ⅲ.接着接合
   Ⅳ.車両特性
  2-2-4.欧州の最近の開発例
 2-3.採用目的とその変化
  2-3-1.自動車技術開発の考え方とその変化
  2-3-2.CFRP採用目的の変化と期待
3.自動車とCFRP、今後の課題、将来展望
 3-1.ポピュラー化の必要性
 3-2.技術開発
  3-2-1.現状技術の定着、継続、改良
  3-2-2.更なる量産化技術開発への課題と挑戦
  ①低コスト化技術
  ②LCA(ライフサイクルアセスメント)改善技術
   ⅰ.熱可塑CFRP
   ⅱ.リサイクル
   ⅲ.バイオFRP(BFRP)
   Ⅳ.ムリ無駄むらのない設計、工法
   V. CFRPならではの後工程(接合、塗装工程)
  ③ビジネスモデル構築
 3-3.産官学(民)の連携

講師紹介

1981 東京工業大学 大学院 有機材料工学
1981  トヨタ自動車工業㈱(現トヨタ自動車㈱)入社
   複合材料を中心に高分子の自動車への応用研究を実施。
    ・繊維強化複合材料
    ・バイオプラスチック 等
2014 トヨタ自動車定年退職 
現  金沢工業大学
<専門分野>
         複合材料、有機材料応用