
歯車トラブルを防ぐための
円筒歯車の基本理論と設計法およびギヤノイズ低減策・強度向上策
~EV化に対する研究開発の動向を含めて~
【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ,ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)
歯車の基本理論,ギヤノイズのメカニズム,トラブル事例・対策,強度向上策,損傷トラブル対策,EV化に対する歯車装置の動向について,豊富な経験に基づき,事例を交えながら詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
東洋歯車研究所 代表 工学博士(京都大学) 加藤 昭悟 先生
元 トヨタ自動車
- 日時
- 2025/3/10(月) 10:00〜16:30
- 会場
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
会場・WEB
- 受講対象
歯車に関係するすべての人が対象です
(設計、実験評価。生産技術、製造、品質管理、トラブル対策など)
- 予備知識
特に必要ありません。
- 習得知識
1)円筒歯車の基本理論と設計技術
2)ギヤノイズ低減技術
3)歯車強度向上技術 など
- 講師の言葉
歯車は様々な機械に幅広く使用されている機械要素であり、その信頼性を高めることは大変重要です。
本講座では、長年にわたり歯車の設計から生産技術、製造、品質管理までを一貫して担当してきた講師が、歯車の基本となる理論、ギヤノイズのメカニズムと対策・事例、強度向上策、損傷トラブル対策などを解説します。歯車の研究、開発、設計、品質保証に携わる方は是非ご参加ください。
実務的な観点で、初学者の方でも無理なく理解できるよう分かりやすく解説します。また最新の課題であるEV化に対する歯車装置の動向についても解説します。
プログラム
1.歯車の基礎理論と設計法
1.1 歯車の歴史
1.2 かみあいの基礎条件とカミュの定理
1.3 歯形の歴史
①サイクロイド歯形
②インボリュート歯形
1.4 インボリュート歯車の設計ポイント
①転位係数による歯厚のバランス
②切下げ防止設計
③はすば歯車の創成
④JIS標準歯形とモジュール
2.ギヤノイズ発生メカニズム と低減策
2.1 ギヤノイズ発生メカニズム
①回転伝達誤差
(噛合い誤差)の成り立ち
②歯車列の振動シミュレーション法
2.2 歯車におけるギヤノイズ対策
① ギヤ諸元と歯形誤差の影響
② 歯数設計における考慮
③ 歯面修正による対策
④加工精度向上による対策
⑤歯打ち音対策事例
⑥ゴーストノイズ発生事例と対策
⑦最新歯面精度評価法
2.3 振動系における対策
①歯車列の振動解析による対策
②歯車箱の剛性設計のポイント
③パワプラント構造における共振対策
④ベアリング構造の影響ほか
⑤ギヤノイズ品質検査法
3.歯車の強度向上策
3.1 歯車の強度設計法
① 強度目標の設定
② 強度計算法
(歯元曲げ、ピッチング、スコーリング)
3.2 歯元曲げ強度の向上策
① 歯車諸言とギヤ精度の影響
② 材料、表面処理による対策
3.3 ピッチング強度の向上策
① 歯車諸元の影響
② 材料・熱処理による対策
③面粗度向上による改善
④トロコイド干渉のメカニズムと対策
⑤エッジロード現象と対策
4.EV化に対する歯車の動向
4.1 電気乗車の歴史
4.2 電気自動車の歯車装置への要求
4.3 対応技術研究と開発の動向
まとめ
まとめ
質疑・応答
略歴
京都大学工学研究科機械工学専攻修了
トヨタ自動車株式会社勤務
1968-1996 技術部、生産技術部、機械部、品質管理部(歯車の設計から生産技術、製造、品質管理まで一貫担当)
工学博士号取得
1996「ハイポイドギヤの歯面形状測定技術に関する研究」
豊精密工業(株)顧問
浅野歯車工作所技監
摂南大学理工学部教授
社会活動歴
機械学会調査研究分科会委員(RC261など)
歯車工業会 ISO/JIS審議委員会第1分科会委員長
歯車ISO規格作成国際委員会 日本代表委員
WG2:歯車精度、WG13:かさ歯車、WG7:ウオーム