考えてもみなかった電子部品の寿命と寿命因子・予測法に切り込む
電子部品寿命故障における故障モード・寿命因子とその寿命予測法
【会場/WEB選択可】

寿命をもつ電子部品の故障モード,電子部品に欠陥を内在した場合の寿命故障モード,寿命予測の考え方,部品ごとの寿命予測法について様々なやり方を実務的・現実的に,事例・データを交えて解説する特別セミナー!!個別質問も受付ます。
講師
技術コンサルタント 伊藤 千秋 先生
 オムロン株式会社 品質保証部長,部品技術部長等歴任後現職
 制御機構部品の品質保証を15年,自動車電装部品の品質保証23年経験,品質・信頼性一筋のプロフェッショナル
 この間,日本科学技術連盟 信頼性開発技術研究会 委員長などを歴任
日時
2023/6/23(金)10:00〜16:50
会場

TH企画 セミナールームA

会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円    ※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
テキスト
講師
技術コンサルタント 伊藤 千秋 先生
 オムロン株式会社 品質保証部長,部品技術部長等歴任後現職
 制御機構部品の品質保証を15年,自動車電装部品の品質保証23年経験,品質・信頼性一筋のプロフェッショナル
 この間,日本科学技術連盟 信頼性開発技術研究会 委員長などを歴任
日時
2023/6/23(金)10:00〜16:50
会場

TH企画 セミナールームA

会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円    ※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
テキスト
受講形式
会場/WEB選択可

テキスト
製本資料(受講料に含む)
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。 

受講対象
設計、試験、品質保証、クレーム処理に従事する技術者

予備知識
特に必要ないが、ワイブル解析の基本的なことをしっているとより理解が深まる。

習得知識
1)寿命をもつ電子部品とその故障モード
2)電子部品に一定の欠陥を内在した場合の寿命故障モード
3)寿命予測の考え方
4)部品ごとの寿命予測法 など


講師の言葉
 このセミナーは、電子部品なかでも「半導体には寿命がない」そう思われている方々、あるいは形あるものいずれは壊れるのだらか寿命はあるとおもいながらもどう考えていいかわからない方々に対する講座である。
 半導体から枠を電子部品に広げて寿命のある部品、故障モードごとに故障モードの寿命因子を構造的になぜ因子となりうるのかを解説の上、その寿命ならびに寿命予測式のもとめかたについて解説する。
 寿命の予測については、実務的で汎用性のある手法であるファーストフェイラポイントm当てはめ法、対数直線外挿法、べき乗則法、市場回収品劣化度比較法、市場環境劣化測定データ比較法と故障モデルのアレニウス則、アイリング則、コフィンマンソン則、ラーソンミラー則、水蒸気圧則などに基づいた寿命予測式のもとめかたを事例に基づいて解説する。
 事例については、30を超えるデータをもとに寿命および寿命式を導くやりかたを説明、故障モードについての解説も図、写真などを多用してなぜそうなるのかわかり易く理解できるよう説明する。


受講者の声
・テキストが充実しており分かりやすかった。内容も充実しているのでありがたいです。
・事例をたくさん学べてよかった。経験に基づく内容は有意義でした。
・電子部品毎の故障モードがわかり満足している。貴重な経験、資料を伝えていただきました。

プログラム

1.基本的な考え方
(1) 寿命とは
(2) 故障率増加型故障モードと故障率一定型故障モード
・応力限界
・市場での故障の起きかた
・ワイブル分布
・形状パラメータm、尺度パラメータη、位置パラメータγのもつ意味
・故障率曲線
2.故障率
(1) ワイブルパラメータm、ηからの故障率のもとめかた
(2) カイ二乗分布からの故障率のもとめかた

3.寿命判定の定性的判定と定量的判定における試料数
(1)信頼水準とロット許容不良率
(2) 超幾何分布に基づく抜取表
(3) MIL-S 19500抜取表

4.基本となる寿命予測法
(1)ファーストフェイラーポイントへのワイブルパラメータm当てはめ寿命推定法
(2)材料S-Nデータからの寿命推定法
(3)対数直線化からの外挿による寿命推定法
(4)べき乗則に基づく乗数による寿命推定法
(5)故障モデル式をつかった寿命推定法
 ①アレニウス則による寿命推定法 
 ②アイリング則による寿命推定法
 ③コフィンマンソン則による寿命推定法
 ④ラーソンミラー則による寿命推定法
 ⑤水蒸気圧則による寿命推定法
(6)市場回収品劣化度比較法
(7)市場環境劣化測定データ劣化度比較法

5.部品・故障モード別の寿命ならびに寿命式のもとめかた
(1)はんだ・基板
  はんだ熱疲労寿命
  リーク劣化寿命
  はんだクリープ劣化寿命
(2)アルミ電解コンデンサ
  ドライアップ寿命
(3)パワーMOSFET・パワートランジスタ・SCR・サイリスタ・IGBT
  パワーサイクル劣化寿命
  サーマルサイクル寿命
  ダイボンド接合劣化寿命
  酸化膜経時劣化寿命
(4)バリスタ
  サージ電圧劣化寿命
  熱劣化寿命
(5)炭素皮膜抵抗
  電食劣化寿命
  パルスサージ劣化寿命
(6)発光ダイオード
  熱衝撃ワイヤ劣化寿命
  熱劣化寿命
  硫化劣化寿命
(7)フィルムコンデンサ
  湿度劣化寿命
(8)積層セラミックコンデンサ
  リーク劣化寿命
  高電界破壊寿命
(9)整流ダイオード
  逆回復サージ寿命
(10)IC
  湿度劣化寿命
(11)トランス・ソレノイド・コイル
  湿度劣化寿命
(12)コネクタ
  寿命因子田口メソッド解析法
  微摺動摩耗寿命
(13)リレー
  接点溶着寿命
  酸化・硫化・有機被膜劣化寿命
(14)スイッチ
  クリープ劣化寿命

6.寿命故障モードをもつ部品の構造と寿命因子
(1)はんだ接続並びに基板
 寿命に影響する材料、構造、接合要素と故障モード、メカニズム、対策
  ・はんだ熱疲労
  ・はんだ接続間リーク劣化
  ・はんだクリープ
(2)アルミ電解コンデンサ
 寿命に影響する材料、構造、接合要素と故障モード、メカニズム、対策
  ・電解液揮発(ドライアップ)
  ・封止ゴム弾力劣化ならびに溶剤劣化による電解液漏れ
  ・電極箔短絡による電解液漏れ
(3)パワーMOSFET,パワートランジスタ、SCR、サイリスタ、IGBT
 寿命に影響する材料、構造、接合要素と故障モード、メカニズム、対策
  ・パワーサイクル
  ・サーマルサイクル
  ・回復動作逆サージ劣化
  ・ワイヤ断線
  ・ワイヤ接合高温劣化
  ・ダイ接合劣化
(4)積層セラミックコンデンサ
 寿命に影響する材料、構造要素と故障モード、メカニズム,対策
  ① 内部電極割れリーク劣化
  ② 高電界破壊
(5)積層フィルムコンデンサ
 寿命に影響する材料、構造要素と故障モード、メカニズム,対策
  ① フィルム圧縮割れリーク劣化
  ② 電極リード接合劣化
(6)発光ダイオード
 寿命に影響する材料、構造要素と故障モード、メカニズム,対策
  ①熱衝撃ワイヤ断線
  ② 光劣化
  ③ 電極硫化断線
(7)セラミック振動子
 寿命に影響する材料、構造要素と故障モード、メカニズム,対策
  ・熱疲労寿命
  ・発振停止
(8)バリスタ
 寿命に影響する材料、構造、接合の技術要素と故障モード、メカニズム、対策
  ・サージ劣化
  ・熱劣化
(9)炭素皮膜抵抗
 寿命に影響する材料、構造要素と故障モード、メカニズム、対策
  ・抵抗体電食
  ・パルスサージ抵抗体断線
(10)整流ダイード
 寿命に影響する材料、構造、接合要素と故障モード、メカニズム、対策
  ・湿度劣化
  ・回復動作逆サージ劣化
(11)トランス、ソレノイド、コイル
 寿命に影響する材料、構造の要素と故障モード、メカニズム、対策
  ・熱水劣化(加水分解)
  ・溶剤劣化
(12)コネクタ
 寿命に影響する材料、構造、接合の技術要素と故障モード、メカニズム、対策
  ①摺動摩耗
  ②局部電池腐食
(13)リレー、スイッチ
 寿命に影響する材料、構造、接合の技術要素と故障モード、メカニズム、対策
  ①接点消耗・接点転移・接点溶着
  ②トラッキング・金原現象
 ・クリープ破壊
7.故障モード別故障モデル式

8.付録

質疑・応答


講師紹介
社歴   
昭和無線工業(現SMK):5年2ヶ月
トリオ(現JVCケンウッド):3ヶ月 
立石電機(現オムロン):38年7ヶ月
職歴   
スイッチ製造技術:3年2ヶ月
コネクタ製造技術:1年
圧着・ハーネス製造技術:2年 
アンプ・チューナ製造技術:3ヶ月
部品メーカ監査(加工部品):20年
 (電子部品・機構部品):25年
制御機構部品(リレー・スイッチ・タイマ・センサ)品質保証 :15年 
自動車電装部品(ECU・リレー・センサ・スイッチ)品質保証 :25年
最終職位    
品質保証部並びに部品技術部 部長
韓国オムロン電装 理事(役員)
上海欧姆龍控制電器 顧問
福達合金材料 顧問
学会活動    
日本信頼性学会会員:23年
日本信頼性学会企画委員(地域委員):2年
日本科学技術連盟講師:24年
日本科学技術連盟信頼性開発技術研究会 委員長:2年(1期)
日本科学技術連盟信頼性開発技術研究会 副委員長:4年(2期)