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乾燥実務にすぐに役立てるための

Excelによる乾燥技術の基礎と乾燥機の選定・設計およびトラブル対策

乾燥技術の基礎,乾燥機の選定・設計,トラブル対策についてPC演習を交えて解説する特別セミナー!!

講師

中村正秋技術事務所 代表 名古屋大学 名誉教授 工学博士 中村 正秋先生

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:47,250円 同時複数人数申込みの場合 1名:42,000円
テキスト

受講概要

予備知識

 1)伝導・対流・輻射(放射) 伝熱の基礎知識
 2)Excelの基本的な操作

習得知識

 1)乾燥技術の入門者にとっては基礎から分かり易く理解できる。
 2)すでに乾燥に携わっている技術者にとっては、Excelを使った演習問題によってより深く理解できる。
 3)実際の乾燥機の設計や性能評価をおこなうExcelソフトを持ち帰ることができ、各自が扱っている実際の乾燥機の
  設計や性能評価をおこなうことができる。
 4)さらに、サンプルソフトをもとにして、自分に合ったソフトを開発できるようになる。

持参品

 Excelインストール済 (Excel 2000, 2003, 2007 可)ノートパソコン

講師の言葉

 乾燥操作は多くの分野で利用されている。しかし、大学や高校で学ぶことが多く、乾燥技術について十分な
時間をかけていないのが実情である。
 そこで、このセミナーのプログラムは、乾燥技術の入門者にも基礎から実践までを短時間で理解できるように
組んである。また、乾燥技術の内容を表現するために、どうしても数式が多くなる。この数式の内容をより深く
理解できるように、Excel(Microsoft社)を使った実習を行う。
 とくに、新しく乾燥機を設計する場合、あるいは現有している乾燥機の性能評価をする場合、条件を幾通りにも
変えた計算を行い、その中から最適な解を見つけ出す作業が必要になる。この場合、Excelで計算手順を組み込んで
おけば、作業が迅速、かつ容易になる。
 実習に使うソフトを持ち帰ることができ、乾燥機の設計や性能評価をおこなうとともに、これを土台にして自分で
ソフトを開発できるようになる。

プログラム

Ⅰ. 乾燥操作の意義
 1. 乾燥とは、何か
 2. 日本人の主食「米」の乾燥
 3. 生活の潤い「インスタントコーヒー」の乾燥
 4. 湿った物質は、なぜ乾くか
Ⅱ. 乾燥の基礎知識
 1. 乾燥はどのように進行するか
  (1) 定率乾燥期間と減率乾燥期間
  (2) 含水率の表し方  【Excel演習問題】
  (3) 乾燥速度と乾燥特性曲線
  (4) 限界含水率と平衡含水率
 2. 湿り空気の性質
  (1) 湿度
  (2) 飽和蒸気圧  【Excel演習問題】
  (3) 相対湿度(関係湿度)  【Excel演習問題】
  (4) 絶対湿度  【Excel演習問題】
  (5) 湿球温度  【Excel演習問題】
  (6) 露点  【Excel演習問題】
  (7) 湿度図表
 3. 湿り材料の性質と乾燥特性
  (1) 材料内の水分の状態
  (2) 定率乾燥速度
  (3) 減率乾燥速度
  (4) 湿り材料を速く乾かすには
  (5) むやみに速く乾かすと、問題が起きる
Ⅲ. 乾燥機の種類と選び方
 1. 乾燥機の種類(対流伝熱・伝導伝熱・輻射伝熱・その他)
 2. 目的に合った乾燥機の選び方
 3. 材料形状から見た乾燥機の選び方
Ⅳ. 乾燥機の設計・操作における留意点
 1. 熱収支式の作り方
 2. 乾燥機の容積・伝熱面積の概算法  【Excel演習問題】
 3. 伝熱容量係数の概略値
Ⅴ. 対流伝熱(熱風)乾燥機の設計
 1. 連続式乾燥機の所要容積の計算
  (1) スケールアップ(ダウン)の例  【Excel演習問題】
  (2) 省エネ(低コスト化)の例  【Excel演習問題】
 2. 回分式乾燥機の所要容積の計算
  (1) スケールアップ(ダウン)の例  【Excel演習問題】
  (2) 省エネ(低コスト化)の例  【Excel演習問題】
Ⅵ. 乾燥操作における省エネルギー対策
 1. 前工程における対策
 2. エネルギー効率向上の対策
 3. 熱源の工夫による省エネルギー対策
 4. 熱回収による省エネルギー対策
Ⅶ. 乾燥操作におけるトラブル事例と対策
 1. 乾燥機の能力に関するトラブル
 2. ハンドリングに関するトラブル
 3. 製品の品質に関するトラブル
 4. おもな乾燥機のトラブル
 5. 災害事例と防止
Ⅷ. 乾燥技術に関する最近の動向
Ⅸ. 質疑応答

講師紹介

 略歴	1970年 名古屋大学大学院 博士課程(工学研究科 化学工学専攻)
     1994年 名古屋大学教授(工学部 分子化学工学科)
     1997年 名古屋大学大学院教授(工学研究科 分子化学工学専攻)
     2004年 名古屋大学大学院教授(工学研究科 化学・生物工学専攻)
     2006年 名古屋大学名誉教授
 所属学会・協会	化学工学会、粉体工学会、日本伝熱学会、
              日本混相流学会、廃棄物資源循環学会
 活動状況(最近の書籍)
      2000年 『移動層工学』 北海道大学図書刊行会
      2002年 『化学反応操作』 槇書店
      2004年 『化学工学ハンドブック』 朝倉書店
      2005年 『初歩から学ぶ乾燥技術』 工業調査会
      2006年 『セラミックマシナリーハンドブック』 日刊工業新聞社
      2007年 『エレクトロニク分野における精密塗布・乾燥技術』 技術情報協会
      2008年 『化学反応操作』 朝倉書店 (再出版)
      2010年 『分離技術ハンドブック』 分離技術会
      2011年 『初歩から学ぶ乾燥技術』 丸善出版 (再出版)