粉粒トラブルを防ぐための

乾燥・粉砕・造粒の基礎と機器選定スケールアップ
 ~実践的ノウハウから、コスパ重視のトラブル対策まで~」
 ≪講師オリジナルのスケルトンモデルを動かし、粉の挙動を体感する≫

乾燥・粉砕・造粒の基礎,、トラブルの原因・対策・未然防止策、
装置の選定方法・スケールアップについて詳しく解説する特別セミナー!!
 ≪透明スケルトンモデルを使った「粉体挙動体験」実演付き≫

 

 

講師

吉原伊知郎技術士事務所
所長 吉原 伊知郎 先生

日時
2019/7/30(火)10:30〜17:00
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト
講師

吉原伊知郎技術士事務所
所長 吉原 伊知郎 先生

日時
2019/7/30(火)10:30〜17:00
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト
予備知識
専門知識は必要ありません。 粉体・粒体の製造、あるいは粉体処理機器の製造・研究にかかわっている
技術者・研究者なら誰でも参加可能。



習得知識
1)粉体処理技術を俯瞰した理解が得られ得る。 
2)自分が属している業界以外の、さまざまな、粉体取り扱い知識が得られる。
3)トラブルの原因と結果、予測と対応の実例を知識ばかりではなく体感として得る。
4)コストパフォーマンスの良い「初期投資低減型のトラブル対策例」を示す。
5)本年2019年の「ドイツ粉体工業展」に関する動向をご報告する。
6)「流動層」を見たことが無い人も、透明アクリル小型装置で体感できる。
7)「フィードバック方式」とは何か、小型スケルトンモデルで体感できる。
8)「粉の偏析」とは何か、実際に目の前で偏析現象が発生する。



講師の言葉
 粉粒を扱うプロセスの構築は、プロセス内での粉体物性の変化を十分把握することが大切である。
固体粒子+液体+気体の混在した「混相流体の流動性の変化」「付着性の変化」を、事例を挙げて
解説するとともに、「透明アクリル小型粉体挙動スケルトンモデル」を駆使して、「体感」として
粉体の動きを観察し、考える経験をセミナー内で行う。 
 ヨーロッパの粉体業界の動向を見据えながら、AIやIoTの活用にも欠かせない粉体の挙動
(原因と結果)の理解を、実際に会場で粉体を用いながら、トラブル対策の失敗例・成功例として、
講師の体験から解説する。

粉体挙動確認用 スケルトンモデルの一例
      
回分式「流動層乾燥機」/             傾斜皿形「転動造粒機」            V型ブレンダー:
「流動層造粒機」デモ用モデル                                           粉体の混合と偏析、確認用

プログラム

1,はじめに;粉体技術を俯瞰する。
   目的の機能を付与する粉体技術。
    1) 化学工学的な処理として「物性の変化する粉体処理」
    2) 機能性微粒子の扱い例
    3) 微粒子であるが為の問題点
    4) 微粒子にする業界別の目的
   粉砕、乾燥、造粒は、目的の粒子を造り上げる単位操作
    1) 造粒操作の定義とその周辺技術
    2) 世界の粉体処理に関わる組織/展示会
    3) 最近の展示会話題;ドイツ(ニュルンベルグ2019)、アメリカ(シカゴ2018)

 2,乾燥処理技術の分類と実際(原料/製品の物性に合わせた原理を選定する)
   乾燥装置の俯瞰
   乾燥装置の選定デシジョンツリー
   スケールアップは「現象の規模を大きくすること」であり「装置のサイズを大きくすること」ではない。その理由。
   乾燥に伴うトラブルとは?
   流動層を見たことがあるか?

3,粉砕処理技術の分類を実際 (目的に合わせた原理を選ぶ)
   原理の分類と、装置の選定基準
   装置内で何が起こっているか、透明模型で見る
   上流側・下流側の影響とは何か?
   供給機の「ハンチング」の弊害!
   粉砕機のトラブルとは?

4,造粒技術の分類と実際。(原理を理解し製品の目的に合わせる)
   前処理の混合に関する理解
   造粒原理の分類
    1) 転動造粒・・・モデルによる実演。聴講者参加型
    2) 攪拌造粒・・・モデルによる実演。聴講者参加型
    3) 押出造粒・・・モデルによる実演見学
    4) 解砕造粒・・・モデルによる実演見学
    5) 圧縮造粒・・・資料による説明
    6) 噴霧造粒・・・資料による説明
    7) 流動層造粒・・モデルによる実演;流動現象と、バインダー添加状況体験
    8) 溶融造粒、液相反応造粒、複合式、その他の造粒方式
   造粒現象の理解(正しい造粒機を選定するには、粉体現象を把握していなければならない)

5,粉体トラブル現象の理解と対策、
    1) つまる、くっつく、摩耗する
    2) 洩れる、流れる、飛んでゆく
    3) 蓄熱、発火、粉塵爆発
    4) 偏析(透明アクリル小型モデルに粉体/粒体を入れて運転し、偏析現象を体感する)
    5) 粉体トラブル対策の一般的対策

6,粉体によるトラブル対策の「エスケープルート方式」提唱。
    1) 事前対策
    2) 事後対策
    3) エスケープルート対策、コストパーフォーマンスの優れた方式

7,おわりに;信頼される技術者になる。
   これからの日本の物造りにおける「微粒子取り扱い技術の重要性」
   ドイツ、アメリカの「粉体取り扱い展示会の現状」

 *講義の中で、透明アクリル粉体挙動確認モデル(Powder Phenomenon Skelton Model?)に、
  実際に粉を入れて動かし、装置の中で粉体がどのような挙動を示すものかを観察・体感する。
  聴講生に実際に液体のバインダーを粉体表面に噴霧してもらい、液架橋現象によって、
  「粉」が「粒」に成長してゆく様子を、体感してもらう。
  自分の操作とその結果の「因果関係」を体感し、理由を考える。


講師紹介
1976年 東京農工大学工学部、化学工学科卒業、同年(株)奈良機械製作所、入社。
          乾燥。粉砕。造粒、表面改質のプロセス開発に関わる。
          計画設計部長、海外営業部長を経て1994~2001年、ヨーロッパ支社支店長。ドイツ駐在
2002年より本社技術担当役員として勤務。
            日本粉体工業技術協会造粒分科会元代表幹事。
            取締役部長、取締ヨーロッパ支店長を経て、2014年フェロー。
2015年1月より、吉原伊知郎技術士事務所開設、造粒分科会元名誉幹事。
            技術士(機械部門)。東京農工大学技術士会副会長。

所属
日本粉体工業技術協会、造粒分科会、元代表幹事
技術士、(機会部門)日本技術士会会員

著作
「造粒ハンドブック」 日本粉体工業技術協会造粒分科会監修。編著。オーム社
「ものづくり高品位化のための微粒子技術」 大河出版。砥粒加工学会編
「難局打開の“造粒技術”」 サイエンス&テクノロジー社
「粉体・ナノ粒子の創製と製造・処理技術」松本幹治/小波盛佳監修、テクノシステム社
 など多数