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製品の信頼性向上を実現する

プラスチック・ゴムにおける

劣化調べ方・耐久性評価法・寿命予測法

〜プラスチック・ゴム・塗料・接着剤の耐久性研究事例から〜

【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ,ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

オープンセミナー 会場受講WEB受講

エレクトロニクス機械

高分子劣化反応の種類・自動酸化反応のメカニズムから、屋外暴露試験を含む豊富な研究事例までをわかりやすく解説します。紫外線+H2O2同時法、メカノケミルミ法、C形S.S.C予測法など、新耐久性評価手法・寿命予測法を実践的に習得できる特別セミナー!!

講師

耐久性評価・寿命予測・劣化究明ラボ所長 大石 不二夫 先生

神奈川大学名誉教授,帝京大学客員教授 

工学博士 

講師紹介

日時
2025/12/25(木) 10:00〜16:00
会場
受講料

(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円

※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

テキスト
製本資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

会場・WEB

受講対象

・プラスチック・ゴム・熱可塑性エラストマー、その複合材料を扱う企業の技術系の方
・材料、化学、機械、電機、電子、土木、建築などの業界の企業の技術者の方
・リサイクルが難しいゴムから容易な熱可塑性エラストマーへの転換を検討中の方
一般技術者のレベルなら受講できます。平易に説明します。

予備知識

特に必要ありません。

習得知識

プラスチック・ゴムの特性および劣化のメカニズムと寿命予測・耐久性評価のポイントがつかめ、信頼性の高い製品開発とクレーム処理・対応策のヒントが得られる。

1)プラスチック・ゴム・熱可塑性エラストマーなど高分子材料の劣化のメカニズム

2)高分子材料の耐久性評価法と寿命予測法の手法

3)豊富な研究事例

4)信頼性の高い製品開発とクレーム処理・対応策のヒント

講師の言葉

 私は国鉄本社へ入社した1年目の鉄道現場実習と合宿研修の最後に、修了論文として『強化プラスチックの耐久性』を執筆し、鉄道技術研究所へ入所しました。国鉄改革にて、財団法人鉄道総合技術研究所へ移行し、理事長直属の研究専門官を務め、50歳で神奈川大学理学部教授に就任し、70歳まで大石研究室を主宰して、62年後の現在まで『高分子材料の耐久性』の研究をライフワークとしてきました。

 この講座は、62年間の耐久性研究の実績から、「高分子材料の劣化解析・耐久性評価・寿命予測の基礎から応用まで」実際の研究例を紹介しながら、具体的な手法を提示したい。

 なお、最初に私の携帯電話を示しますので、会場にての質問も歓迎しますが、後日のメール・電話相談も受け付けます。本セミナーの受講者の方には、相談料は無料・無期限で受け付けます。

受講者の声

樹脂の劣化現象の体系を知ることができました。寿命予測法まで網羅されており参考になりました。

試験方法や特性の考え方がとても参考になりました。ありがとうございました。

弊社 樹脂材を適用した製品を取り扱っており、今回、大石講師のご説明より、高分子の考え方や耐久性に関して、科学的に理解が出来た。

会場受講でしたので、直接講師とdiscussionできる時間が取れてよかった。理解が深まりました。

プログラム

1. 高分子材料の耐久性の急所 
(1).信頼性と耐久性の概念
(2).耐久性に関する研究経過
  

 

2. 高分子材料の劣化の原理 (メカニズム)
(1).高分子劣化反応の種類
(2).高分子の結合エネルギーと弱い位置
(3).自動酸化反応のメカニズム
(4).光劣化・熱劣化ほかのメカニズム

 

 

3.大石研究室における高分子材料の研究の方針と主な研究課題

 

 

4.プラスチックに関する耐久性の研究事例集
大石研究室の研究から(月刊誌プラスチックスタイムス4回連載から)
オレフィン系・ハロゲン系・スチレン系・ポリエステル系・ポリウレタン系・共重合系の耐候性など。

 

 

5.ゴムに関する耐久性の研究事例集
大石研究室の研究から(月刊誌ラバーインダストリイ20回連載から)
NR・SBR・CR・EPDM・NBR・AR(アクリル)・PUR(ウレタン)・CSM・Q(シリコーン)の耐候性、耐光性など。30年間屋外暴露、南鳥島暴露、耐候性基準サンプル選定暴露などを含む。

 

 

6.熱可塑性エラストマーの耐久性の研究テーマ一覧

 

 

7.大学院生による高分子材料の耐久性研究事例の紹介(学会発表から)

 

 

8. 新耐久性評価手法の提案(月刊誌プラスチックスエージ誌8回連載から)
8.1 ゴムの表面、界面、バルクの劣化解析法
8.2 講師が試みた各種の新評価手法について紹介(月刊誌プラスチックスエージ8回連載から)
    紫外線+H2O2同時法・メカノケミルミ法・サーモメカノケミルミ法・発光分析XYZ法・誘電特性法・酸素プラズマ照射法と紫外線+オゾン同時法・相関法PASとSAICASとTMAとC形法

 

 

9. 高分子材料の寿命予測法
(1).寿命予測法の種類
(2).C形S.S.C予測法
(3).寿命予測の各種手法

 

 

質疑・応答

略歴

1963年 東京都立大学 工学部工業化学科卒業
同  年 日本国有鉄道 本社入社
1964年 鉄道技術研究所へ配属
1969年 同 化学研究室 主任研究員
1983年 工学博士(東京都立大学)
1985年 鉄道技術研究所 有機化学ユニットリーダー
1987年 ㈶鉄道総合技術研究所入所 主幹研究員
1990年 同所退職 神奈川大学理学部教授(のち大学院教授)
2010年 同 名誉教授 総合理学研究所特別所員
現在客員研究員
2010年 帝京大学短期大学教授(のち客員教授)
2021年 同 退職

高分子学会:企画委員等を経て、現在フェロー
繊維学会:元評議員
日本ゴム協会:評議員を経て現在、研究部会幹事
プラスチック成形加工学会:元副会長
マテリアルライフ学会:元会長を経て、現在理事・耐久性研究会委員長

 

主な著書
「プラスチックの耐久性」(工業調査会)
「高分子材料の耐久性」(工業調査会)
「高分子材料の活用技術」(日刊工業新聞社)
「プラスチック材料の寿命」(日刊工業新聞社)
「開発工学-SNJ-」(朝倉書店)
「活用ガイド高分子材料」(共著、オーム社)
「ゴムの選び方、使い方」(共著、オーム社)
「プラスチックのはなし」(日本実業出版社)。
「プラスチックが一番わかる」(技術評論社、2011.6) ほか、共著多数

《研究論文》110報