乾燥トラブルを起こさないための 乾燥技術の基礎と品質確保,高効率化および乾燥装置の選定・設計法

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含水率・湿球温度,乾燥のメカニズム,乾燥時間の短縮,乾燥と品質保持,乾燥装置の選定,
  乾燥装置設計の基礎,乾燥操作と製品品質の関係等について解説する特別セミナー!!

講師 京都大学 名誉教授 工学博士 田門 肇 先生
日時

2018/10/26(金) 10:00 ~ 16:30

会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
講師 京都大学 名誉教授 工学博士 田門 肇 先生
日時 2018/10/26(金) 10:00 ~ 16:30
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:48,600円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円

予備知識

 高卒レベルの数学,化学,物理の知識と微分方程式の基礎知識

習得知識

 1)乾燥のメカニズム
 2)乾燥速度の定量的取り扱い
 3)乾燥装置選定の考え方
 4)乾燥装置設計の基礎
 5)乾燥操作の高効率化
 6)乾燥操作と製品品質の関連 

講師の言葉

 乾燥操作は熱を与えて水分(溶剤)を蒸発させる点から相変化を伴う熱と物質の同時移動現象の典型例である。
 セラミックス,木材のような大きな成型材料から,粉粒状,ペースト状さらに液状材料ときわめて多種多様の
材料が乾燥の対象となるので,乾燥装置もまた多くの形式がある。乾燥操作の予備知識として湿り空気の諸性質,
熱と物質の同時移動の典型例である湿球温度の概念,湿度図表を解説する。含水率,材料中での水分の保持状態を
解説し,乾燥のメカニズムを考える。
 乾燥のメカニズムに基づいて乾燥速度の定量的な捕らえ方を講義し,乾燥時間を短くするコツを紹介する。
 また,組成偏析,材料の変形やクラックの発生,材料の表面平滑性,残留溶媒の低減策に関して講述する。
 多種多様な材料を乾燥するために数多くの乾燥装置が開発されているが,装置選定,装置設計,省エネルギーの
ポイントを解説する。
 さらに,塗布膜乾燥,乾燥過程でのフレーバー散失,酵素の熱安定性向上,超臨界乾燥あるいは凍結乾燥による
乾燥収縮防止を取り上げ,製品品質に及ぼす乾燥操作の影響に関する基本的な考え方を解説する。
 講演の最後には乾燥操作のトラブルシューティングに関する質問を受け付ける。

プログラム

Ⅰ.乾燥の基礎
1.乾燥の予備知識
 1.1乾燥操作の量的関係を知ろう(物質収支と熱収支の考え方)
 1.2 空気の性質を知ろう(湿度,物性値)
 1.3 材料温度を知るヒント(湿球温度と断熱飽和温度)
 1.4 乾燥中の空気の状態変化を知る武器(湿度図表)
 1.5 一般の気液系の取り扱い(湿度,物性値,湿球温度と断熱飽和温度)
 1.6 材料は水分をどれだけ含むか?(含水率の定義)
 1.7 材料をどこまで乾燥できるか?(平衡含水率と自由含水率)
2.乾燥時間短縮のために
 2.1 材料は水分をどのような状態で含むか?(水分の保有状態と移動機構)
 2.2 乾燥の挙動を知る(乾燥特性曲線,乾燥の3期間)
 2.3 なぜ乾燥速度が一定なのか?(定率乾燥速度)
 2.4 熱風の状態が変わればどうなるか?(通気乾燥速度)
 2.5 乾燥速度はどのように減少するか?(減率乾燥速度)
 2.6 乾燥時間を短くするコツ(減率乾燥速度曲線の形)
3.乾燥のメカニズムと品質保持
 3.1 組成のムラはなぜ生じるか?(組成偏析とバインダーの移動)
 3.2 剥離,クラック,変形はなぜ生じるか?(乾燥応力と乾燥速度)
 3.3 表面平滑性を保つには?(平滑性に及ぼす乾燥条件の影響)
 3.4 残留溶媒を効率よく低減したい(水蒸気などの共存効果)

Ⅱ.乾燥装置の選定と設計
1. 装置の選定
 1.1 乾燥装置の特徴を知る(乾燥装置の分類と特徴)
 1.2 乾燥装置をどう選ぶ?(乾燥操作の特異性と考慮事項)
2. 装置の設計
 2.1 装置容積を見積るには?(装置容積の簡便計算法)
 2.2 乾燥装置を設計するには?(乾燥装置の設計の基礎)
 2.3 省エネルギーは?(熱効率と指標「蒸発能力」)

Ⅲ.乾燥操作と製品品質
1. 粒子塗布膜乾燥
 1.1 粒子分散系塗布膜乾燥の特徴を知ろう(乾燥挙動と乾燥モデル)
 1.2 表面平滑性を保つコツ(平滑性に及ぼす乾燥条件の影響)
 1.3 どのような乾燥方法が良いか?(塗布膜乾燥の指針)
2.乾燥過程におけるフレーバーの保持
 2.1 なぜ乾燥過程でフレーバーが保持?(選択拡散理論)
 2.2 噴霧乾燥過程でフレーバー散失を防ぎたい(選択拡散理論の応用)
 2.3 凍結乾燥過程でフレーバー散失を防ぎたい(微小領域説)
3. 糖類のアモルファス構造を利用した酵素の熱安定性の向上
 3.1酵素の熱安定性を向上させたい (糖添加の効果)
 3.2 糖の種類をどう選ぶか(熱安定性の指標の提案)
4.超臨界乾燥と凍結乾燥を利用した多孔性カーボンの作製
 4.1 どのようにゲルの収縮を防ぐか?(超臨界乾燥と凍結乾燥)
 4.2 カーボンの多孔構造を制御するコツ(合成条件と乾燥法)

Ⅳ.乾燥操作のトラブルシューティング(質疑応答を中心に)

講師紹介

昭和49年3月	京都大学工学部化学工学科卒業
昭和51年3月	京都大学大学院工学研究科修士課程化学工学専攻修了
昭和52年3月	京都大学大学院工学研究科博士課程化学工学専攻中退
昭和52年4月	京都大学工学部助手(化学工学科)採用
昭和61年8月	京都大学工学部助教授(化学工学科)昇任
平成10年4月	京都大学大学院工学研究科教授(化学工学専攻)昇任
平成29年4月	京都大学名誉教授
		      現在に至る

著書 :
・濃縮と乾燥(食品工学基礎講座6),光琳(1989)
・粉体工学概論,粉体工学情報センター (1995) 
・現代化学工学,産業図書 (2001) 
・多孔質吸着材ハンドブック,フジテクノシステム (2005)
・ナノマテリアルハンドブック,エヌ・ティー・エス (2005)
・化学工学(役にたつ化学シリーズ8),朝倉 (2005)
・食品工学ハンドブック,朝倉 (2006)
・炭の製造と利用技術,エヌ・ティー・エス (2009)
・Modern Drying Technology, Volume 3: Product Quality and Formulation (Chapter 5),Wiley-VCH Verlag GmbH & Co. (2011)
・化学工学便覧(改訂7版)(分担執筆),丸善 (2011)
・乾燥技術実務入門,日刊工業新聞 (2012)
他17 冊

所属学会:化学工学会,日本吸着学会,分離技術会,日本食品工学会