測定値を分析値にするための 分析化学における測定値の信頼性とその取り扱い

はかるための知的基盤、有効数字の定義と丸め方技法、検出限界と定量下限、信頼性に関わる用語、
不確かさの概念と見積もり方の基本、信頼性を判定するための検定など、
測定値を分析値にするために分析現場で必要な知識について、演習を交えて解説する特別セミナー!!

講師 明星大学 理工学部総合理工学科環境科学系 大学院理工学研究科環境システム学専攻 教授 理学博士  上本 道久 先生
日時

2018/10/4(木) 10:00 ~ 16:30

会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
講師 明星大学 理工学部総合理工学科環境科学系 大学院理工学研究科環境システム学専攻 教授 理学博士  上本 道久 先生
日時 2018/10/4(木) 10:00 ~ 16:30
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円

予備知識

 理工系学部の素養が必須ではないが、ある方が好ましい。現在測定値を取り扱う状況にある方にとっては特に意義深い。

習得知識

 1)分析化学をはじめとする実験的計測における数値処理の考え方とその基礎
 2)測定値を報告値にするためのノウハウ
 3)書類に数値を正しく記載することの意味

持参品

 電卓(関数電卓が望ましい)

講師の言葉

 分析(計測)の際の測定値の信頼性は、我が国では残念ながらあまり正しく理解されていません。装置が導入されれば
明日にでも最適な分析値が出せると思っていたり、測定値に信頼性を明示的に付与する意義を知らなかったりする技術者・
研究者は多いものです。極微量分析や局所分析、ハイパフォーマンスなスクリーニング分析、実験室を離れての現場分析
など、新しい分析のニーズは高まっている反面、‘はかる’科学である分析化学が社会の重要な位置を占めているという
認識は乏しいのが現実と言えましょう。
 本セミナーでは、測定値を分析値にするために必要な基本的事項について、分析技術の現場を見据えて網羅的に解説
します。「はかる」ための知的基盤、有効数字の定義と丸め方技法、検出限界と定量下限、信頼性に関わる用語、不確かさ
の概念と見積もり方の基本、信頼性を判定するための検定、など、どれも現場で必要な知識ですが、なかなか教わる機会の
ないトピックスです。演習も多用して、受講生の理解が確実なものになるよう努めていきたいと思っています。

プログラム

1.「はかる」ということ
 1.1 正しくはかることの意義
 1.2 計測値の信頼性を保証するシステム
 1.3 分析化学における信頼性の実像

2.有効数字
 2.1 有効数字の意味するところ
 2.2 数値の丸め方
 2.3 無機分析における有効数字の具体例
 2.4 演算に伴う有効数字の処理

3.検出限界と定量下限
 3.1 検出限界、定量下限、感度の定義
 3.2 検出限界の考え方
 3.3 原子スペクトル分析における検出限界の見積りとデータ例
 3.4 定量下限の考え方
 3.5 検出限界や定量下限付近の分析値をどのように表記するか

4.信頼性に関わる用語とその概念
 4.1 信頼性に関わる概念の推移
 4.2 化学計測における信頼性用語
 4.3 物理計測・数理統計に関わる信頼性用語
 4.4 電子工業における信頼性用語
 4.5 分野間の齟齬をなくすために
 4.6 濃度に関する用語

5.不確かさの概念と見積もりの考え方
 5.1 不確かさの概念
 5.2 不確かさの見積もりの基礎
 5.3 典型的な無機分析における不確かさ見積もり例

6.信頼性を判定するための検定
 6.1 信頼区間
 6.2 F検定について
 6.3 t検定について
 6.4 Q検定について
 6.5 検定のガイドライン

7. 質疑応答

 

講師紹介

1980 東京農工大農学部環境保護学科卒業
1982 同大学院農学研究科環境保護学専攻修士課程修了
1985 学習院大学大学院自然科学研究科化学専攻博士後期課程修了、理学博士

1985-1987年 理化学研究所博士研究員,学習院大学理学部助手
1987-2017年 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
2011-2016年 同研究センター 城南支所長・城南地域中小企業振興センター長
2017年-現職

東京農工大学,首都大学東京,東京理科大学,東京芸術大学,山梨大学,明治大学、学習院大学で非常勤講師を歴任
日本分析化学会常置委員会で主務理事や委員長など歴任
日本マグネシウム協会、日本アルミニウム協会、日本溶接協会技術委員会で委員長
JIS規格改正委員および委員長多数、ISO技術委員会で専門委員および国際幹事